『「ぷっ」すま』テレ朝スタッフが綴っていた、不安&モヤモヤの“番組終了”気配
元SMAP・草なぎ剛とユースケ・サンタマリアがMCを務める深夜のバラエティ『「ぷっ」すま』(テレビ朝日系)が、今年の3月をもって終了すると、1月27日に一部スポーツ紙が報じた。“ナギスケ”コンビのゆるい空気感が視聴者に支持されてきたが、放送20年という節目にして番組終了の方向で調整が行われているという。テレ朝では昨年9月に香取慎吾のレギュラー『SmaSTATION!!』が16年の歴史に幕を閉じ、先日も同じく香取出演の『おじゃMAP!!』(フジテレビ系)の3月終了が明らかになったばかり。相次ぐ悲報に、多くのSMAPファンが意気消沈している。
1998年10月にスタートし、放送開始から20年目を迎えた『「ぷっ」すま』。番組名に「すま」が入っているため、SMAPの解散や草なぎのジャニーズ事務所退所をめぐって存続が危ぶまれてきたが、『おじゃMAP!!』の終了決定に続き、SMAPファンにとって悲しいニュースが飛び込んできた。
第一報を伝えた27日付の「日刊スポーツ」によると、『「ぷっ」すま』は「今年番組開始20年目の節目を迎える中で、テレビ局側がこれまでの功績を十分に鑑みた上で総合的に判断し、“卒業”という形での終了となった」という。さらに、「スポーツニッポン」のWEB版「スポニチアネックス」が28日に配信した記事によれば、テレビ朝日の広報部は「4月改編に関してはまだ確定しておりませんので、しかるべきタイミングでお知らせいたします」と、コメントしている。「日刊スポーツ」の記事が出た27日は、草なぎが出演するドラマ『NHKスペシャル 未解決事件 File.06 赤報隊事件』の放送日とあって、ファンは悲喜こもごもの1日を過ごすことになってしまったようだ。
「ゴールデンタイム放送だった『おじゃMAP!!』は、香取本人が1月24日の番組内で『数字がどうも伸び悩みまして』と、視聴率を理由に番組が終わることを示唆していました。しかし、『「ぷっ」すま』は深夜帯の放送(午前0時50分~1時20分)のため、視聴率はさほど問題ではないはず。例えば1月12日は、前番組の『タモリ倶楽部』が3.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)だったところ、『「ぷっ」すま』は3.2%と上昇していました。同時間帯の裏番組と比較すると、TBSの『有吉ジャポン』(0時35分~1時5分)が3.4%、NEWS・小山慶一郎&加藤シゲアキが出演する『NEWSな2人』(同、1時5分~35分)は2.9%。野性爆弾・くっきーがプロデュースするドキュメンタリードラマ『MASKMEN』(テレビ東京系、0時52分~1時23分)が1.7%といった具合で、数字的に弱かったとは思えません」(ジャニーズに詳しい記者)
ファンの間では、「日刊スポーツ」が伝えた「20年の節目」という終了理由についても異論が噴出している。
「テレ朝には『徹子の部屋』『タモリ倶楽部』『ミュージックステーション』といった20年以上続くご長寿番組があるため、『「ぷっ」すま以外にもあるじゃん』『終了の理由、意味がわからない。なんで「徹子の部屋」は20年以上続くのか教えて』『これ以降、テレ朝は20年以上の長寿番組作らないってことね』と、怒りの声が上がってる状況です」(同)
一方で、番組レギュラー陣のテレ朝・大熊英司アナウンサーは『「ぷっ」すま』のサイト内にある「熊の助日記」(12月23日更新)で、17年は番組継続の危機を感じていたと書いている。
「楽しく2017年は始まったけど・・・・・春、年度の変わり目でちょっと心配して・・・・・秋に、また、心配して・・・・・何か不安になって・・・・・モヤモヤして・・・・・でも、結局、安堵できたこと。楽しんで収録して、『ぷっ』すまを、毎週、放送できたこと。これが1番です」
と、1年を通じて胸騒ぎが絶えなかったとつづったのだ。
「大熊アナが17年末に書いたブログから察するに、出演者をはじめスタッフ一同は、もちろん番組がずっと続くことを願っているのでしょう。『「ぷっ」すま』の制作を担当するケイマックスの飯山直樹氏は、1月15日に『いーやま。』名義のTwitter上で『3月終了』に関する質問を受けた際、『初耳っす』と答えていました。草なぎが愛犬・くるみちゃんを飼い始めたこともあり、以前からTwitterで『犬部』企画の実施を計画していたのですが、同じく15日のツイートで『犬部はもっと暖かくなってからにします』と、今後について書いていたほど。制作スタッフにとって、3月終了の報道は無念だったのでは」(同)
これらの状況に、ファンは「番組終了が卒業ってわけわからない理由じゃ、勘ぐられても仕方ない。いっそ、退所の時点で『ジャニーズ事務所との契約なので終了します』と終わらせれば良かったのに」「このやり方はあまりにも格好悪い」「卒業なんてキレイな言葉で誤魔化してほしくない」「スタッフの発言を見てると、少なくとも現場は終わらせるつもりなんて微塵もない」と、落胆している。
先述の『おじゃMAP!!』の動向もスポーツ紙での報道が先行で、24日の番組内で香取本人が終了を報告した経緯があるだけに、ひとまずは草なぎ&ユースケからの言葉を待ちたい。