ジャニドラ復権! 木村&松本&山田がトップ3、亀梨はワースト……1月期ドラマ初回視聴率ランク
2018年1月期の民放の連続ドラマ(午後8~10時台)が、いよいよスタート。上位3作品はジャニーズタレントの主演作がズラリと並んだ一方で、ワースト3位以内にもジャニーズ主演作がランクインするという、波乱の結果となった。
1月期の初回視聴率で第1位に輝いたのは、元SMAP・木村拓哉主演の『BG~身辺警護人~』(テレビ朝日系)。人気シリーズ『ドクターX ~外科医・大門未知子~』の後枠とあって、視聴率に注目が集まる中、第1話は15.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と、堂々のトップスタートを切った。今作で初のボディーガード役に挑む木村は、アクションシーンも披露。上川隆也、江口洋介、石田ゆり子、斎藤工、菜々緒、間宮祥太朗ら豪華キャストとの共演も話題を呼んでいるが、2話以降も高水準をキープできるだろうか。
ベスト2は、嵐・松本潤が弁護士・深山大翔を演じている『99.9-刑事専門弁護士-SEASONII』(TBS系)で、初回は15.1%だった。約2年ぶりの復活となった続編は、前作でヒロインを務めた榮倉奈々に代わり、木村文乃が加わったほか、Sexy Zone・佐藤勝利も“謎の男”として登場。20分拡大スペシャルで放送された21日の第2話は、前作から謎のままとなっていた深山の父に関する冤罪事件の詳細が描かれた。視聴率は18.0%と大幅にアップし、視聴者からも「映画みたいな壮大なスケールだった。最終回のような話をもってきた制作側の本気を感じる」「最終回レベルの内容だった。これからもっと話が濃くなると思うと楽しみ」と、高く評価されている。
ベスト3に食い込んだのは、同じくジャニーズ事務所所属でHey!Say!JUMP・山田涼介主演の『もみ消して冬 ~わが家の問題なかったことに~』(日本テレビ系)。山田涼介、波瑠、小澤征悦のエリート3兄弟をメインに、北沢家の一大事を全力で「もみ消して」いく姿を描いたホームコメディで、初回は13.3%と順調な滑り出しとなった。昨年夏に関ジャニ∞・錦戸亮が主演を務めた『ウチの夫は仕事ができない』(初回11.2%)や、前クールの嵐・櫻井翔主演『先に生まれただけの僕』(初回10.1%)の第1話を上回り、余裕で“先輩超え”。山田が劇中で見せた“顔芸”も話題となったものの、20日放送の第2話は11.1%に下がってしまっただけに、全話の平均視聴率ランキングではベスト3落ちする可能性もありそうだ。
続いては、ワースト3作品をご紹介。ワースト3位は山崎賢人主演『トドメの接吻』(同)で、初回は7.4%だった。同作で山崎は女性を手玉に取る歌舞伎町の“クズホスト”を演じ、その主人公が謎の女(門脇麦)のキスによって、死のタイムリープを繰り返すサスペンス。2位は6.5%にダウンしたが、3話で7.1%に回復。山崎以外には新田真剣佑、志尊淳、菅田将暉とイケメン揃いのドラマだが、最終話までに2ケタに届くのだろうか。
ワースト2位は、初回7.2%だったKAT-TUN・亀梨和也主演の『FINAL CUT』(フジテレビ系)。母親を自殺へと追いやった人物たちへの復讐を企む男・中村慶介(亀梨)が、ターゲットを追い詰めていく物語で、Hey!Say!JUMP・高木雄也も主人公をサポートする役柄で出演している。亀梨にとって、フジ系連続ドラマの主演は2006年の『サプリ』以来11年半ぶりで、単独主演は初めてだが、16日放送の2話は6.5%に下降。木村、松本、山田と、エース的存在であるジャニタレの主演作が初回から2ケタで発進する中、数字が低迷しているフジでの放送とはいえ、これ以上のダウンは避けたいところだろう。
そして、今期のドラマで最下位となったのは、深田恭子と松山ケンイチが夫婦を演じる『隣の家族は青く見える』(フジテレビ系)で、初回は7.0%。同作は、“妊活”と向き合う主人公夫婦や、男性の同性カップルなど4世帯が住む「コーポラティブハウス」を軸に、さまざまな人間模様が描かれるという。初回は前クールの浅野忠信&神木隆之介出演『刑事ゆがみ』の7.6%を下回るも、「ドラマをきっかけに考えさせられる事柄が多いと思う」「いろんな問題をちゃんと丁寧に描いていて、面白かった」と、第1話から惹き込まれた視聴者も少なくなかったようだ。
3月に判明する平均視聴率ランクでは松本の『99.9』がトップに躍り出るのか、それとも木村の『BG』がトップを死守するのか、視聴率の動向を見守っていきたい。
【2018年冬ドラマ(午後8~10時台、民放5局)初回視聴率一覧】
1位『BG~身辺警護人~』(テレビ朝日系・木曜午後9時) 15.7%
2位『99.9-刑事専門弁護士-SEASONII』(TBS系・日曜午後9時) 15.1%
3位『もみ消して冬 ~わが家の問題なかったことに~』(日本テレビ系・土曜午後10時) 13.3%
4位『アンナチュラル』(TBS系・金曜午後10時) 12.7%
5位『きみが心に棲みついた』(TBS系・火曜午後10時) 9.4%
6位『anone』(日本テレビ系・水曜午後10時) 9.2%
7位『海月姫』(フジテレビ系・月曜午後9時) 8.6%
8位『特命刑事カクホの女』(テレビ東京系・金曜午後8時) 7.7%
9位『トドメの接吻』(日本テレビ系・日曜午後10時30分) 7.4%
10位『FINAL CUT』(フジテレビ系・火曜午後9時) 7.2%
11位『隣の家族は青く見える』(フジテレビ系・木曜午後10時) 7.0%
※昨秋から2クール連続で放送された『相棒』『科捜研の女』(ともにテレビ朝日系)は対象外とする。