「主演は早かった」「フジが悪い」1ケタ低迷で打ち切り! “大爆死ドラマ”主演俳優3人のその後
連続ドラマが放送されるたびに気になるのが“視聴率”。2ケタを記録できれば上々の出来といえるが、1ケタでは主演の評価を下げることにもつながりかねない。
「低視聴率ドラマを指して“レガる”“レガった”と呼ぶきっかけを作ってしまったのが、速水もこみち主演の『レガッタ 君といた永遠』(テレビ朝日系)でした。2006年7月期の連続ドラマとしてスタートした同作は、親友の死をきっかけに自らの目標を失ったボート部員・大沢誠(速水)が、新たな仲間たちと苦悩を乗り越えオリンピックを目指すという青春ラブストーリー。速水のほか相武紗季、松田翔太といったキャストが集まりましたが、平均視聴率は5.4%(ビデオリサーチ調べ/関東地区、以下同)と振るわない結果に」(芸能ライター)
同作は全10話放送予定だったものの、あえなく9話で打ち切りになってしまった。
「視聴者からは『もこみちが主演するには、まだ早かったと思う』『主演なのに滑舌が悪い』といった散々な評価が飛び交いました。速水は13~16年まで、TBSの2時間ドラマ『内田康夫サスペンス 浅見光彦シリーズ』で主演を務め、好評を得ていましたが、レシピ本『MOCO’Sキッチン』(日テレBOOKS)を出版するなど、近年は俳優よりも料理タレントのイメージが強いです」(同)
バラエティ番組でブレーク後にドラマで主演を務めるも、惨敗し、表舞台から去ることになった女優もいる。
「『進ぬ! 電波少年』(日本テレビ系)に出演してブレークを果たした真中瞳は、のちに女優としてドラマなどに出演。03年には『メッセージ~言葉が、裏切っていく~』(日本テレビ系)で主演を果たしました。同作はスクープ・スキャンダルを売りにする暴露系雑誌の編集部を舞台に、女性記者3人が奮闘する姿を描いた内容でしたが、『真中瞳に主役はキツい』という声もちらほら聞こえ、残念ながら平均視聴率4.4%、最低視聴率3.1%と大惨敗に終わったんです」(同)
真中は、いくつかのドラマ作品に出演した程度で06年には所属事務所を離れ、現在は東風万智子に芸名をあらため芸能界に復帰。「最近はサスペンスドラマを中心に、出演作を重ねている」(同)という。
一般に、低視聴率による批判を浴びてしまうと、役者として活躍の場は減ってしまうもの。しかし、そんな通説を打ち破ったのがオダギリジョーだった。
「オダギリは12年、『家族のうた』(フジテレビ系)に主演。同作は、かつて人気を誇った落ち目のロックミュージシャンが、突然“家族”を持つことになり再び成功しようと奮闘する様を描いたサクセスストーリー。オダギリは00年に『仮面ライダークウガ』(テレビ朝日系)の主人公に抜擢され、その後は数々の映画作品に出演。誰もが認める“演技派”俳優として活躍していましたが、『家族のうた』はまさかの平均視聴率3.9%と目も当てられない数字に。同作は、放映開始前に盗作疑惑が持ち上がったこともあり、『フジテレビに意地はないのか』『素直に面白いと言いづらい』といった感想が並びました。しかしオダギリの演技力への評価は変わらず、その後も『FOUJITA』や『オーバー・フェンス』といった映画でも主演を務め、18年内はすでに3本の新作映画の予定が入っています」(同)
連続ドラマの主演を務めるプレッシャーは大きいかもしれないが、視聴者の胸に届く演技で魅力あるドラマを見せてほしい。