オーストラリアの人の気質なのか

濡れた胸毛をなびかせたヒュー・ジャックマンのビーチ写真、パパラッチとの仕込みだった!

2018/01/17 19:27

「何が撮りたいの?」「ビーチで脱いで」

 15日、アメリカの国民的トーク番組『エレンの部屋』に『グレイテスト・ショーマン』のプロモーションのため出演したヒューは、エレン・デジェネレスから「オーストラリアでは、あなた、ビーチに行ったのよね。本当、みんなにとって喜ばしいことよねぇ。ビーチでご機嫌なあなたを見られるんですもの」と言い、後方のスクリーンでパパラッチされた水着姿の笑顔の写真を紹介した。パパラッチに笑顔を見せながら太ももを高く上げ、ビーチを駆けるナイスショットで、観客の拍手を浴びたヒューは頭をかきながら照れ笑い。「いろいろなアングルから撮られているわね」とエレンに指摘され、「一回りしてあげたからねぇ」と冗談を飛ばした。

 エレンから「本当にいい体よねぇ。50歳になろうとしている男性の体とは思えないほど、素晴らしいわ」と褒められたヒューは、謙遜しながら、「実はオーストラリアのパパラッチは僕と顔見知りだから、帰国しても追いかけ回さないんだ。まず僕のところにやってくるんだよ」「で、僕が『何が撮りたいの?』って聞いて、彼らの中でも仕切ってるシェーンって男が『ボンダイビーチでシャツを脱いでほしい』ってリクエストする。『了解、明日朝8時な』って約束して、翌朝ビーチに行ったら、30人のパパラッチがカメラを構えていてさ。めちゃくちゃ恥ずかしいけど、その撮影が終わったら、追いかけ回さずに放っておいてくれるんだよ」と告白。「えぇ!? 残りの滞在期間ずっと、そっとしておいてくれるの?」と驚くエレンに「そうだよ。ずっとね。いい取引だと思わないかい?」と得意げな表情を浮かべた。

「ここ(カリフォルニア)でも、そうすればいいのに」とため息をつくエレンに、ヒューは「だよね。その点では、オーストラリアは文明化されているんだろうね」と故郷を褒めつつ「ま、彼らも2週間仕事せずに休みたかったのかもしれないけど」と笑った。そして、「実はこれを撮る前日、ザック・エフロンと一緒にジへトレーニングに行ったりしたんだけど、パパラッチは1人も来なかったんだよ。なんだか、申し訳ない気持ちになっちゃったよ」と明かし、いい人ぶりを見せた。

 セレブの大半はパパラッチに嫌悪感をむき出しにし、彼らの前ではサングラスをかけ帽子を深くかぶり、話しかけられても無視して足早に去って行く。数多くのA級スターがパパラッチに怒りをぶつけ、警察沙汰にもなっている。プライベートな時間を侵害するパパラッチは、セレブたちにとって、文字通りクソのような存在なのだろう。

 しかし、ヒューは世界中どこでもリラックスしてパパラッチに対応してきた。子どもたちが一緒でも歩調を早めず、パパラッチが話しかければごく普通に会話に応じる。子どもたちも慣れたもので、レディー・ガガの「パパラッチ」を熱唱し、パパラッチを面食らわせたりしている。


 『PAN ネバーランド、夢のはじまり』(15)のプロモーション・インタビューで、「みんな、あなたのことを『いい人だ』って言いますよね。誰も悪く言わない。不機嫌なときもあると思いますけど、どうしたらそんなにいい人でいられるんですか?」と質問された時、ヒューは「マナーさえ守っていれば、誰だってなれるよ」「それに子どもがいるから、ムッとしてもパパラッチに怒鳴ったり、つっけんどんな対応をしたりできないよね。真似しちゃうから。みんなマナーを守っていれば、より良い社会になると思うよ」と回答。「この25年、1日2回は瞑想をするんだ。ずいぶん助けられてるよ」と気持ちを落ち着かせる秘訣も明かしたが、パパラッチに対しても冷静でいられるヒューは、もともと人間ができたいい人なんだろうと、ネット上では称賛されている。

 また「皮膚がん闘病など、苦労もしているからそっとしておきたくなるのでは?」という声も上がっていて、ヒューは昨年2月に6度目の皮膚がん発症を発表しており、早期発見、早期治療により元気になれると証明してきた。皮膚がん予防を呼びかけるなど、熱心な啓蒙活動も行っている。そんな自国のスーパースターの活躍を見て、オーストラリアのパパラッチも「応援しよう」「撮りたいものを撮らせてくれたら、あとはそっとしておこう」と思うのかもしれない。

 ファンの間からは「海水に濡れた肉体美とセクシーな胸毛、爽やかな笑顔をリクエストするオーストラリアのパパラッチは有能」と、信頼関係のもとに生まれたナイスショットに感謝の声も上がっている。次に彼がオーストラリアに戻った時は、一体どんなショットが激写されるのか? 今から楽しみだ。

最終更新:2018/01/17 19:27
LOGAN/ローガン (吹替版)
老ウルヴァリンも最高であったことよ