“劇場ガラガラ”の惨状……映画関係者があきれ返った「大コケ映画」3作品とは?
2017年も多くの人気俳優・女優の主演映画が公開されて話題を集めたが、いざフタを開けてみると“大コケ”が取り沙汰された作品も少なくなかった。今回は、業界関係者をガッカリさせた大爆死映画を調査した。
「山崎賢人と広瀬アリスがW主演した『氷菓』(11月3日公開)は、上映館数225館ながら、初週の映画ランキングから圏外という大爆死ぶり。同作は人気推理小説シリーズの第1作を実写化したものですが、キャスト発表の時点で、原作ファンから『山崎も広瀬もイメージが違う!』などと指摘されていました」(映画ライター)
公開後も、映画を見たネットユーザーから「原作の良さが台無し」「クソ映画!」といった酷評が飛び交ったが、そもそも近年“実写モノ”が続いている山崎に対して「もう飽きた」と拒否反応を示す者も。山崎主演作では、8月公開の『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』も、全国323館という大規模公開ながら、初登場5位止まりで、こちらも大コケと揶揄されていた。
山崎同様、昨今数多くの作品に主演している土屋太鳳も、9月1日に公開された『トリガール!』で大惨敗を喫している。
「鳥人間コンテストに挑む若者たちの姿を描いた『トリガール!』は、全国238館でスタート。大々的に告知を行っていた印象ですが、初週から圏外という結果に、ネット上では『ここまで盛大にコケるとは』『公開直後なのに、劇場はガラガラ』などと、あきれられていました」(テレビ局関係者)
内容に関しても「大げさなノリにシラけた」「ヒロインがうるさい」と、厳しい意見が多かったようだ。
「昨今、土屋アンチが増えており、それも興行成績が伸び悩んだ原因なのでは。土屋は共演俳優との“仲良しアピール”が目立ち、各俳優ファンを中心に『あざとい』と反感を買っているんです。本人は現在もスタンスを変えずにやっているので、今後の作品ではさらなる惨状が繰り広げられる可能性が高いです」(同)
最後は、ベテラン俳優が監督に初挑戦した結果、大爆死した作品にも触れておこう。
「6月17日に、水谷豊が主演および初監督を務めた映画『TAP THE LAST SHOW』(全国88館)が公開されました。水谷といえば、人気ドラマ『相棒』(テレビ朝日系)シリーズの主人公・杉下右京役のイメージが強く、現在放送中の『season16』も2ケタ台を連発するなど絶好調。そんな水谷が40年前から構想を練っていたというのが、この『TAP THE LAST SHOW』でした」(映画関係者)
同作はタップダンスを題材にしたもので、水谷は自らメガホンを取るとともに、主人公の元タップダンサーを演じた。オーディションで300人を超えるダンサーの中から5人のメインキャストを選ぶなど、かなりの熱が入っていたようだが……。
「初週のランキングに食い込むことを逃したばかりか、まったく話題を呼びませんでした。映画レビューを見ると、さすがに『ダンスは見ごたえがあった』と評価されていたものの、肝心の内容については『40年温めた話にしては、ありきたりなストーリー』『映画じゃなくて、ダンスショーにした方が良かった』『水谷の自己満作品だね』といった書き込みが散見されました」(同)
映画自体が「斜陽産業」といわれる昨今だが、ヒット作とともに“伝説”となる大コケ映画は、今後も続出することだろう。18年にこの不名誉な称号を与えられてしまう作品は、果たしてどれだけ生まれてしまうのか。