カルチャー
宇野なおみインタビュー【前編】

『渡鬼』加津ちゃんこと宇野なおみ、人生初グラビアを経験した今“オンナの野心”を語る!!

2018/01/02 19:00

――最近、20代女性の間では、専業主婦願望を持つ人が少なくないようです。働くことで疲弊したり、他人と比べられたり、結果を求められるのが億劫だったりと、野心を持たなくてもいい安定感を求める気持ちもあるのかな……と。

宇野 まず専業主婦は技能職です。「たまごっち」すら上手に育てられなかった私にしたら、家事をして、旦那さんの世話もしながら子どもを育ててって、すごく大変だと思いますよ。それに、家族って守られているようでいつ何が起こるかわからないし、何があっても逃げられないんですよ! なりたいと思うのは構わないけれど、安定したいから専業主婦というのは、ちょっと違うかなと思います。

 右に倣えでしんどくないならいいんですけど、結局専業主婦でも、ママ友問題や旦那の浮気で悩むことはありますよね。そんなとき、外に世界がないと潰れてしまうと思うんですよ。私は1つのコミュニティにどっぷり浸かるタイプではなかったし、学校やドラマの現場、海外など、コミュニティがたくさんあったので、悩んだときも逃げ場があって救われました。なので、1つのところに留まることが安定とは言えないのかなって思います。その点、子どもの頃から浮いていると、筋斗雲をまとったみたいな余裕があっていいですよ(笑)。

――いくつものコミュニティを持ってよかったと感じたことは、ほかにもありますか?

宇野 広い価値観を持てるようになったことです。『渡鬼』の現場では、常に誰かが間違いを直してくれたり、日常では使わない古い日本語に触れられたりして、礼儀作法や正しい言葉遣いを学べました。そう、橋田壽賀子先生は「若い子にも正しい日本語を」という考えから、脚本に若者言葉を使わないんです。おかげで、敬語で苦労したことはありません(笑)。そうやって日本の良さが自然と理解できた中で留学したので、海外での経験もよりグローバルな視点を育めたと思います。

(後編はこちら)

 

最終更新:2018/01/02 19:00
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