カルチャー
宇野なおみインタビュー【前編】

『渡鬼』加津ちゃんこと宇野なおみ、人生初グラビアを経験した今“オンナの野心”を語る!!

2018/01/02 19:00

――グラビアという新しいジャンルに飛び込んだ宇野さんに、今回は“オンナの野心”をテーマにお話をお聞きしたいです。宇野さんは、ご自身に“野心”があると思いますか?

宇野 私にとっては『渡鬼』の現場でご一緒した大女優さんたちがデフォルトなんです。日本で普通に成長する女の子に芽生えるであろう野心より、遥かにスケールが大きい環境で育ってきたこともあり、今回のような挑戦が“野心”と言われてもあまりピンとこないんですよね(笑)。ただ、女性としてのレベルが高い方々に囲まれ、そのすごさを肌で感じてきたので、常に自分はまだまだだと思っています。いずれは自分もあのくらいのレベルにならないといけないのではないかと感じてしまって……ゴールが遠いんですよ(笑)。

――日本を代表するような大女優さんばかりですもんね。

宇野 そんな方々とご一緒できたことは、私にとって一番の心の財産です。なので、それに対して恥ずかしくない自分でいたいと思いますし、お会いしたとき、胸を張って報告できる活動をしていきたいとも思います。

■そもそも能力を“比較する相手”がいなかった

――宇野さんのもともとの性格はどんな感じなのでしょうか?

宇野 負けず嫌いですね! シスターコンプレックスだったので、「お姉ちゃんと一緒がいい」「お姉ちゃんに負けたくない」との思いが働いて、姉への対抗意識が強かったです。ただ、敵意で張り合うのではなくて、スポーツマンガによくあるような良きライバルとしての感覚が大きいですね。友達に対しても同じで、女性に優しいと思います。

――女同士が対抗心を燃やすと、「相手を蹴落とそうとしている」という穿った見方をされたりもしますよね……。

宇野 そういう感覚はないですね。子役として小さいときから特殊な環境に身を置いていたせいで、そもそも“比較する相手”がいなかったんですよ。学校へ行けば自分だけ違うし、現場で一緒になる子役の方々もそれぞれ状況が違ったし。平たく言えば、“浮いていた”ってことなんでしょうけど(笑)、逆に、常に自分しか向きあう相手がいないことで、できない自分を受け入れられるようになったり、みんな違うということを理解できたりしたので、人と比べてどうこう考えることはなかったです。

――「周りから浮きたくない」という女性も多い中、そんな自分を受け入れられるのは、すごいことだと思います。

宇野 いや、私もネガティブなところがあるので、ナメクジみたいにズルズルしてばかりの時期もあったんですよ(笑)。比較対象がいない分「どうして私だけが」という感情を持ちやすかったんですね。でも、悲劇のヒロインでいても普通にしていても、周りの状況は変わらないことに気づいたんです。だったら好きなことをやった方がいいやって、ある意味開き直れたのが良かったんだと思います。

――そのような経験は、『渡鬼』の膨大なセリフを覚えるなどにも生かされたのでしょうか?

宇野 求められたらやるしかないですからね。「できません」って言ったら次はないっていうだけの話なので。先週の自分ができたことを今週の自分はできるのか? その繰り返しでした。

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