「ジャニオタ生態図鑑」No.1 ジャニーズJr.にデビューは望まない……“同担拒否”の女インタビュー【後編】
さまざまなジャニーズファンにインタビュー! ジャニーズファンを徹底“研究”した「ジャニオタ生態図鑑」
No.1 同担拒否【どうたん-きょひ】
自分が好きなジャニーズタレントと、同じジャニーズアイドルを応援するファンを遠ざけ、交流などを避けること。
今回話を聞いたのは……
Aさん/ジャニーズJr.担当 人気ユニットに所属するMくんを応援中
Bさん/ジャニーズJr.担当 人気ユニットに所属するYくんを応援中
前編では「同担拒否」でありながら、2人とも「とにかく担当からファンサービスが欲しい」というスタンスで、コンサートや舞台に参加していることがわかった。後編では、なぜそこまでファンサービスに必死になるのか、また、今後のJr.についても語ってもらった。
ーーー「ファンサが欲しい」という理由のひとつに、「同担への対抗心」があるというお話がありました。Bさんは担当からもらったファンサを“データ化”するという徹底ぶりですが、そこまでファンサに必死になったのは、なにがきっかけだったんですか?
Bさん 実は、自担にちゃんとファンサをもらったのはYくんが初めてなんです。今まではデビュー組の担当だったんですが、同担の友だちと一緒にコンサートに入って、「今ファンサもらったよね!」みたいに騒ぐ程度の“かわいいオタク”でした。でも、Jr.はコンサート会場の規模も小さくて、とにかくステージと客席の距離が近い。それが感覚を狂わせて、ファンサをもらわないと気が済まない“ファンサ厨”になりました。どっちが楽しかったかと言われると、デビュー組を応援してる時の方が楽しかったですね。今はファンサをもらえなかったコンサートは全然楽しくないけど、もらえると100万倍楽しい。ファンサをもらった時の喜びがすごくて……“麻薬”みたいです。
ーーーAさんは前回、「Mくんはファンの顔を覚えてくれない」と嘆いていましたよね。もっとわかりやすく、たくさんファンサをしてくれる子に担降りしようと思ったことはないんですか?
Aさん 去年の夏にちょっといいな~と思う子がいたんですけど、ジャニーズを辞めちゃったんですよね。Mくんに“干され”すぎて「楽になりたい」と思った時もあったけど、そういう時に限って優しいファンサをくれるんです……。なかなか離してくれないですよねぇ。
ーーーなんですか、その“DV夫”みたいな感じ(笑)。ファンサさえもらえればMくんじゃなくてもいい、っていうことでもないんですね?
Aさん 好きでもない子にファンサされても、しょうがないっていうか。やっぱり、Mくんからファンサがほしいんです。「ちょっと好きだな」と思ってる子からファンサをもらったらうれしいけど、Mくんにしてもらった時とは全然違います。胸が苦しくなるんです。「誰でもいいからファンサがほしい」みたいな人……目の前に来た人の担当カラーにペンライトの色を変えたり、うちわをひっくり返してアピールしたりする人、大っ嫌いです(笑)。
ーーー愛が重いですね……。こんなことを言うと怒られそうですが、「今日はファンサをもらえる・もらえない」っていう“駆け引き”を楽しんでいるってことはないですか?
Bさん いや、それは全然ないです! ファンサは結局“運”だけど、もらえないと「勝率が下がる」と焦っちゃいます。……そうなると確かに、ちょっと“ゲーム感覚”なところがあるかもしれません。
ーーーなるほど。じゃあ逆に、担当がめちゃくちゃファンサしてくれたらどう思いますか?
Bさん うれしいです。1回でも多くファンサがほしいので。でも、以前ファンサしまくりの“お触りコンサート”があって、すごくつまらなかったんですよね。もう二度とやらないでほしいです。通路横の人がメンバーとハイタッチしまくってたんですけど、それがうらやましくて……。自分含め、内側の席の人は全員“干される”っていうやつで、「これをファンが楽しむと思ったの?」って疑問に思って、ショックでした。
Aさん 私は10回に5回ファンサをくれればそれでいいです。実際、そのくらいの確率でもらってるし(笑)。
ーーーいや~、ジャニオタって難しいです(笑)。ファンサをもらうためのコツはあるんですか?
Bさん それは教えられません(笑)。何年もかかって修得したので!
Aさん 私、“優しさの連鎖”を狙ってて、隣の人の担当が近くに来たら、通路側の席を譲ってあげるんです。それがいつか、「自分にかえってくるのでは」と思っているので。
Bさん それ、わかる。だから会場に入ったら、先に隣が誰担か確認しておくんだよね。
Aさん そうそう。だから逆に、隣がDD(編注:「誰でも大好き」の略。特定の担当だけでなく、複数のジャニーズアイドルが好きなファンのこと)だと終わります。ガチのJr.担は自担以外が目の前に来たとき席をかわってくれるけど、そうじゃない人はかわってくれない。客席内では、同担にライバル心はありつつも、他担との協力体制は意外にあります。