「ジャニオタ生態図鑑」No.1 同じアイドルを応援する人を敵視……“同担拒否”の女インタビュー【前編】
「ジャニーズファン」と一口に言っても、実はいろいろな“種類”があることをご存知だろうか。応援するグループや人がそれぞれ異なるだけでなく、アイドルを応援するときのスタンスや楽しみ方も十人十色。そこで「ジャニーズ研究会」では、そんなジャニーズファンを“研究”するべく調査を開始! さまざまなジャニーズファンにインタビューし、そこで得たデータを「ジャニオタ生態図鑑」に登録していくこととした……。
No.1 同担拒否【どうたん-きょひ】
自分が好きなジャニーズタレントと、同じジャニーズアイドルを応援するファンを遠ざけ、交流などを避けること。
今回話を聞いたのは……
■Aさん/ジャニーズJr.担当 人気ユニットに所属するMくんを応援中
■Bさん/ジャニーズJr.担当 人気ユニットに所属するYくんを応援中
ーーーお2人は、なぜ同担拒否になったんですか?
Aさん 実は前の担当を応援していたときは、同担拒否じゃなかったんです。同担と話してるのは楽しくて、Mくん担になった時も1人同担の友だちができて、「よし、いける」と思ったんですけど、手を広げたらダメだった(笑)。
Bさん その友だち、“真人間”だもんね。ファンサービスもらったことを自慢とかしないし(笑)。同担拒否になるのはしょうがないよね。
ーーー同担から“自慢”されるのが嫌で、同担拒否になったんですか?
Aさん それはありますね。コンサートで前の方の席に同担を見つけると、「なんで自分より前の席に座ってんだ?」とか思うし(笑)。
Bさん Aさんは同担の友だちがいるけど、私は1人もいない! でも、別にそれでいいです。例えば自分が担当からファンサをもらって「ありがとう(ハート)」とかTwitterでつぶやいたら、同じ担当の人に嫌な思いをさせるかも、と考えちゃうんです。実際に、同担が「現場行ってくる」っていう報告をしているのを見て、その人の担当を降りちゃった子を知っているので。あえて同担の友だちがほしいと思わないんですよね。すでに他の友だちがたくさんいるし、これ以上いらないです。
ーーーなるほど……。でも、コンサートで「あの場面の○○くんのここがカッコよかった!」とか、同担と語り合いたくならないですか?
Bさん 担当のいいところは自分が全部知ってるから、友だちと共感したいとは思わないです。その必要が無い! でも、MくんとYくんの絡みが好きだから、Mくん担の友だちとコンサートに行くのは楽しいです。そこで「かわいかったね~」って話してるから、もう十分。とにかく、自分が楽しめればいいだけなので、それが極まった結果、同担拒否になったんだと思います。
ーーーお話を聞くと、「事件は現場で起こる」みたいな感じなんですが、担当からファンサがもらえるか否かは結構気にしますか?
Aさん そうですね~。他の同担じゃなくて自分がファンサをもらえるかどうか考えると、公演が始まる前なのにすごく緊張します。手汗はかくし、指先が冷たくなる(笑)。なんなら、コンサートには集中してないですね。いや、本当はコンサートありきのファンサなんだけどね……。
Bさん え~? ファンサありきでしょ? 私も、いい席であればあるほどお腹壊したりします。「ファンサもらわなきゃ!」っていうプレッシャーを、無意識に感じてるんでしょうね。
Aさん そういえばこの間、2人で担当不在のコンサートに行ったんですけど、純粋に楽しかったんですよね。だって、担当が出演してないから客席に同担の人もいないし。「ファンサもらえるかな?」とか考えなくてよかったから、久しぶりにジャニーズのコンサートを普通に楽しみました。