水樹奈々が切り拓いた『紅白』声優枠が消滅した理由――μ’sが2年前に犯した失態
一昔前に比べて、人気声優がテレビ番組に出演することが珍しくなくなり、『NHK紅白歌合戦』にも正式な出場歌手として名を連ねるようになった。2009~14年には水樹奈々が、また15年には『ラブライブ!』の女性声優ユニット・μ’sが『紅白』に出演し、「『紅白』にも声優枠ができた」とネット上で話題になっていた。
ところが、 昨年から声優枠は消滅。今年は、『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)にも出演し話題になった『けものフレンズ』(テレビ東京ほか)から生まれた声優ユニット・どうぶつビスケッツ×PPP、『ラブライブ!サンシャイン!!』の女性声優によるユニット・Aqoursの出場が期待されていたものの、残念ながら出演は叶わなかった。
そんな中、声優業界では、「今後『紅白』に声優は出られない」といったウワサが立っているようだ。その原因となったのが、15年に出場したμ’s。彼女たちが『紅白』に出場した際、ある行為がきっかけで、スタッフから「声優は面倒くさい」と煙たがられるようになってしまったというのだ。
「とにかく彼女たちは写真チェックが厳しいんですよ。『紅白』出場歌手発表会見のときはもちろん、あらゆる場面でもチェックが入りました。μ’s単体での写真の差し替えは仕方ありませんが、ほかの歌手と一緒に写っているものまで当然のように差し替えを要求してくる。声優業界では通用するかもしれませんが、当時のスタッフは『非常識だ』と呆れ返っていましたよ」(業界関係者)
水樹は『紅白』初出場から、その後6年間連続で出演し、声優の存在を世間に広めることに成功。そういった背景もあって、声優業界では「せっかく水樹がコツコツと実績を積み、『紅白』での声優枠を切り開いたのに……」と落胆の声が上がっているという。
ちなみに12月31日~1月1日かけて、NHK BSプレミアムでは、人気声優をスタジオに迎えて「声優」を特集する生特番『ニッポンアニメ100「あけおめ!声優大集合」』が放送される。声優も一般層に認知され、「数字を持つコンテンツ」として認識されてきている。それでも声優はもう『紅白』に出られないのだろうか?