“輝かしい過去”を忘れられない!? 現実と自意識のギャップが匂う「女子アナベスト3」
第3位:高橋真麻(フリー)
お嬢さん育ちならではの自意識過剰
『ダウンタウンDX』(日本テレビ系)で、ヴィトン柄のコートを披露した高橋真麻。フジテレビ時代、働いている自分へのご褒美として、40万円で買ったそうだが、上司に生意気と思われたらどうしよう、どうせお父さん(俳優・高橋英樹)に買ってもらったと言われると考えてしまい、一度も袖を通さずじまいだったそうだ。「せっかく買ったのに、いくじなし!」と真麻は自らをなじってみせたものの、それは自意識過剰というものではないか。
というのも、フジの女子アナが、ブランド物のコートをうらやましく感じるとは思えないからだ。高給取りであろうアナウンス部の女性は、欲しければ自分の給料でブランド物のコートなど余裕で買えるだろうし、いろいろなお付き合いで安く手に入れることもできるはず。女子アナとお近づきになりたくて、献上する男性も多数いることだろう。
お嬢さん育ちで人を妬む経験が少ない真麻は、単純に「値段が高い=妬まれる」と思っているのかもしれないが、実力のある人間にとってカネで解決できることは、妬みの対象にはならないと私は思っている。妬ましいのは、育ちやチャンスなど、いくら金を積んでも買えない、もしくは努力でどうにもならないものなのである。真麻は入社直後に、コネ入社だとバッシングされたことを引きずっているようだが、そんなことはもうどうでもよい。フリーとなっても仕事が途切れない“今”が全ての答えである。
【総評】TBSのアナウンサーから、タレント、エッセイストに転身を果たした元TBS・小島慶子は、「週刊プレイボーイ」(集英社)の連載において、「女子アナという職業が、なくなればいい」とまで書いていた。1人の女性に、こんなにも愛憎を抱かせる女子アナという職業は、何なのか。来年も注目させてもらいます。
仁科友里(にしな・ゆり)
1974年生まれ、フリーライター。2006年、自身のOL体験を元にしたエッセイ『もさ子の女たるもの』(宙出版)でデビュー。現在は、芸能人にまつわるコラムを週刊誌などで執筆中。気になるタレントは小島慶子。著書に『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)、最新刊は『確実にモテる 世界一シンプルなホメる技術』(アスペクト)。
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