「1人映画は恥ずかしい」炎上を経て……「GINGER」女子の“自意識過剰”が大暴走!!
続いて「お気に入りのジュエリーがあれば、いつだって印象美人(ハート)」を見ていきましょう。カルバン・クラインのジュエリーを纏ったアラサーOLの香里奈が、4つのシーンを演じます。シーン1では「付き合って2年目」の彼氏とカフェデート。「会うだけでドキドキする気持ちはなくなってきたけれど、一緒にいるとホッとできる、大切な人。」とのことで、「GINGER」を読んでいて初めて「安定した彼氏」という存在が出てきたような気がします。前号の“恋愛LINE企画”では、中学生レベルのコミュニケーション力を露呈していた「GINGER」女子だっただけに一安心。「今年の誕生日に彼が選んでくれた、特別なジュエリー」を身に着け、ゆったりとしたニットスタイルで穏やかな休日を演出します。
しかしシーン2では一転、ドレスアップして夜の街へ繰り出す香里奈。「もうアラサーだし、合コン相手に過度な期待を持ったりはしない(笑)」「メイクアップのお直しとエレガントなジュエリーは最低限の女のたしなみ。第一印象はいい方がいいし、男の人だって一緒にごはんを食べるなら、きれいな女性と食べたいよね?」と、いざ「合コン」へ! シーン1とのテンションの落差に面食らいますが、結婚前のアラサー女子にとっては、どちらの立場も経験し、共感できる恋愛あるあるシーンなのでしょう。もしくは彼氏がいたとしても、まだ結婚の話が出ていない段階では合コンくらい行く……という“アラサー女子あるある”なのかもしれませんが。
シーン3では、大学時代の親友たちと「毎月恒例のおしゃれ女子会」へ。「チェックの目が厳しい女友達だからファッションにも手は抜けない!」と気合を入れて、めかしこむ香里奈。そして最後のシーン4では、オフィスで「デスクワーク」。「恋人の存在や将来の結婚も大事だけれど、同じくらい大切なのは、仕事の充実。」「結婚しても子供を産んでも、働き続けていたいと思っている。」と急に熱く語り出します。「だから職場環境や人間関係には人一倍敏感」だそうで、同性の先輩が「それ素敵ね」とほめてくれたジュエリーは、「私を“デキる女”に見せてくれるお守り」と締めくくります。
彼氏、合コン相手、女友達、職場の同性の先輩……一緒に過ごす相手や場面に合わせて、コーディネートや見せる自分を適宜変えられる姿は確かに“印象美人”なのでしょう。もちろんTPOに合った服装はマナーですし、相手への最低限の気遣いは必要だと思いますが、「相手にどう見られるか」「相手にどう見られたいか」「こうした方が相手も喜ぶはず」という意識ばかりが強くなり、ややひとりよがりな印象も受けました。本人は気を使っているつもりなのかもしれませんが、冒頭の炎上記事同様、自意識過剰と思われても仕方ないかも!?