「新しい地図」カレンダー、在庫大量で大赤字!? 公式サイトが「助けて!」と援助申請
ジャニーズ事務所退所後にオフィシャルファンサイト「新しい地図」を立ち上げ、現在は3人で活動をともにしている元SMAPの稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾。11月下旬には“限定15万部”の「新しい地図・オリジナル2018 CHIZU CALENDAR」を販売すると発表したが、そのカレンダーが大量に余り、運営陣がお手上げ状態だという。
それぞれが個々で活動を広げる中、来年には出演映画『クソ野郎と美しき世界』の公開も控えている「新しい地図」の3人。SMAPの頃から、1990年代後半以降は長らく公式カレンダーが発売されておらず、今回の「新しい地図・オリジナル2018 CHIZU CALENDAR」の販売が明らかになった際は、多くのファンから歓喜の声が続出した。
「特にアイドルのファンは『限定販売』というワードに弱いため、売り切れる前にと、急いで注文する人も多かったようです。しかし、サイトにカレンダーの発売情報が掲載されたのは11月27日で、12月に入ってからも公式メールマガジンなどで複数回にわたって『2018 CHIZU CALENDAR 只今発売中』と、宣伝が続いていました。あまりに何度も宣伝したことで、今度はファンの間で『カレンダーが売れてないのでは』と、心配の声が出始めていたんです」(ジャニーズに詳しい記者)
そんな中、「新しい地図」の公式キャラクター・図っくんが18日に「たすけてー」というタイトルでサイト内の「図っくんルーム」というブログを更新。「新しい地図のカレンダーが大大大大大大大好評につき・・・!!」と前置きした上で、「どちゃくそ余ってるっず」と、大量の段ボール箱が積み重なっている写真をアップした。図っくんの主張によれば、「初めてのことで前のめり過ぎて発注し過ぎちゃって、、、!」「いろいろ言い訳ブッこいておりますが、要は、いわゆる発注ミス。ぜんぶ『中の人たち』の責任なこれ。ナイショ」とのこと。
切羽詰まった状況をアケスケにつづり、“NAKAMA”ことファンクラブ会員に対して「在庫抱えまくりの、『NAKAMA限定』カレンダーですが、、、『一般のお客様』にも、お売りしちゃっても、いいかな~???」と、投げかけた。なおも、カレンダー情報の拡散を呼びかけた図っくんは、最後に「このままだと大赤字で偉い人に怒られちゃうっずマジでほんとガチで」と、冗談交じりに告白している。
「図っくんというキャラクターを通じてファンに助けを求めた運営陣は、『発注ミス』の具体的な数については説明していません。公表の15万部よりも多めに発注した可能性もありますが、『15万部はすでに完売』と書いていないことからも、そもそもの発注が“見込み違いだった”のでしょう。12月上旬時点でファンクラブの会員数は14万台に届いていたので、そこまで余るとも考えられないのですが、この報告にはファンの間に衝撃と笑いが広がりました。その後、問題の『図っくんルーム』が一時『現在調整中です』との表記になり、閲覧できない状態に陥り、ファンは『ぶっちゃけすぎて偉い人に怒られてる?』と動揺していましたが、どうやら『笑っていいとも!』(フジテレビ系)をネタにした部分が要因だったようで、一部の表現が変わって再アップされたそうです」(同)
あらためて掲載された内容も変わらず、「在庫抱えまくり」などと自虐的な言葉が並んでおり、ネット上では「正直すぎて笑っちゃいました。追加購入しましたよ」「買えなくて悲しい思いをするNAKAMAが続出するよりは、余ってもみんなの手元に届く方がずっと素敵」「こうして、オープンにHELPを言ってくれるところがNAKAMAだなって思う」など、好意的に受け止められている。
「サイトにはカレンダーのサンプル画像が出ていますが、その中でメンバーはカジュアル衣料品チェーン『ユニクロ』の商品を何点か着ているんです。ファンが手に取りやすい価格とあって、Twitterでも『吾郎ちゃんが着てるユニクロのセーター買って来た』という声があるように、さっそく購入する人も。カレンダーが届く前から“スマノミクス”を起こしたはずが、肝心の本体の売れ行きはまだあまり伸びていなかったのかもしれませんね。しかし、ファンクラブ会員に断りもなく一般発売を開始した場合、『これから買おうと思っていたのに売り切れたらどうするんだ』といったクレームが来る危険性も考えられます。運営陣が良心的なところも、ファンが3人を安心して応援できるポイントでしょう」(同)
一方で、現役ジャニーズのデビュー組のカレンダー売り上げを見てみると、今年3月発売の『Hey! Say! JUMP 2017.4-2018.3 オフィシャルカレンダー』はオリコン週間“本”ランキングのグッズ・マルチメディア部門(3月20日付)で週間8.0万枚を記録している。Kis-My-Ft2の『Kis-My-Ft2 2017.4-2018.3 CALENDAR』は週間4万部、ジャニーズWESTの『ジャニーズWEST カレンダー 2017.4-2018.3』が約3.7万部だっただけに、「新しい地図」の15万部が、いかに無謀な数字だったのかわかるだろう。
図っくんの悲痛な叫びによって購買意欲をかきたてられたファンの声も見受けられたが、今回の“捨て身の訴え”は売り上げ増加につながったのだろうか。