エミネム、出会い系アプリで彼女探し! 相変わらず「非リア」な私生活に同情集まる
米エンターテインメントサイト「Vulture」が現地時間18日に掲載した特集インタビュー記事で、エミネムはまずトランプ大統領や新作アルバムについて長々と熱弁を振るった。だが、インタビュー後半で「デートしてますか?」という質問を受けると、一気にトーンダウン。「マジ、キツイね。離婚してから何回かデートしたんだけど、公にしたいほどうまくいかなかったんだよ。だから最近、あんまりしてないね」と告白した。
「デートに意欲的だった時期、どうやって相手と出会っていたんですか? Tinderとか?」と冗談めかして聞かれると、エミネムは「あぁ、その通りだよ」と回答。「マジっすか?」と聞かれ、「うん。Tinderだよ」と再度出会い系アプリのTinderを使っていることを認めた。
冗談だと思ったインタビュアーが「本当ですか?」としつこく聞くと、エミネムは笑いながら「あとGrindrね。それと、ストリップクラブにも通ってたよ」とさらに告白。Grindrはゲイ向けアプリなので、ストレートのエミネムが使用しているとは考えにくいが、それくらい出会い系アプリに詳しいということなのだろう。
インタビュアーが「ストリップクラブでの出会いって、結構長続きしますしね」とコメントすると、「まぁ、なんていうかね。女性と出会うためには、ストリップクラブに行くしかなかったんだよ。あの時期は、とてもおもしろかったな」と隠居した年寄りのように懐かしがった。
実はエミネムは、大御所と言われながらも、10年ほど前から低空飛行している。きっかけは、激太りだった。07年頃、ありえないほど丸々と太り、「これがホントのM&M(エミネムの名の発音とかけている)」と笑われるようになってしまったことがあるのだ。
15年に「ローリング・ストーン」のインタビューで、「長年飲んでいたバイコディン(麻薬性鎮痛薬)とジアゼパム(筋弛緩剤)の錠剤についているコーティングが、胃に穴を開けてしまって。激しい痛みをなくすためには、常に何か胃の中に入れてなくちゃいけなかったんだ。大量に食べまくって、体重が104キロ近くまで増えちまった」と激白。
「マクドナルドとタコベルに毎日通ってたね。レジの子たちとも顔見知りになって、俺を見てもまったく動揺しなくなってたよ」「デニーズやビッグボーイ(ハンバーガーファーストフード店)にも1人で行って、座って食ってたよ。本当に悲しかったね。デブりすぎて、誰も俺がエミネムだと気づかねぇんだ」「ガキが『エミネムだ!』『違うよ。エミネム、あんなデブじゃないよ』って会話しててさ。『なんだ、このマザーファッカー!』って思ったあと、自分が太ってきたことに気づいたんだ」と明かした。このあまりにも切なすぎるインタビュー記事に同情が噴出。そして、ハードコアなイメージは崩れ落ちてしまった。
「体重を減らすためにも」と薬物依存治療に取り組み、エクササイズもするようになり、体重を40キロ減らすことに成功。落ち目と言われながらもニューアルバムの制作に取り掛かり、このたび、「復活」という意味の『Revival』をリリースしたのである。
体重も元に戻って渋メンになり、45歳になった今でもキレの良いラップは健在であることを見せつけた。しかし、自身の「Lose Yourself」をパクった曲でキャンペーンを行ったとニュージーランド国民党を訴えたり、トランプ大統領が自分のディスラップについてツイートしないことに激怒していると伝えられたり、ビヨンセとのコラボ曲「Walk On Water」は最初アデルにオファーしたが実現せず、セカンドチョイスでビヨンセに頼んだものだったとか、「相変わらずセコい」とも叩かれており、なんとも微妙な空気が流れている。
そんな中での、出会い系アプリを使って彼女探しをしていたという告白に、「デブ時代と変わらぬ悲壮感あふれる私生活」と、再び世間の同情が一気に集まったのだ。
エミネムが溺愛する実の娘ヘイリーは現在、21歳となってミシガン州立大学に通っている。イヴァンカ・トランプをさらに気を強くさせたような美女で、インスタグラムには育ちが良くとても誠実そうな男性とのツーショット写真を投稿するなど、父親とは対照的なリア充生活を送っているようである。
相変わらず私生活は非リアなエミネムだが、出身地であるデトロイトのニュースサイトは「ニューアルバム『Revival』は、アルバム・チャート『Billboard 200』で初登場第1位間違いなし!」と報道している。18年には大々的なツアーも行うと見られており、忙しくなるはずだ。出会い系アプリを使う時間もなくなるだろうが、どこかでいい出会いを見つけてほしいと願うばかりである。