『陸王』最終回直前で方向性がブレブレ!? 「主人公が変わっちゃったよ」と視聴者困惑
12月24日午後9時から最終回(第10話)が放送される、池井戸潤原作の役所広司主演ドラマ『陸王』(TBS系)。視聴率は、初回から14.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)のロケットスタートで、第8話は自己最高となる17.5%を記録している。
同ドラマの主人公・宮沢紘一(役所)は、老舗足袋業者・こはぜ屋の四代目社長として日々奮闘していたが、年々先細る足袋の需要から資金繰りに悩んでいた。そこで新規事業への参入を考え、足袋製造でこれまで培った技術が生かせる“裸足感覚”を追求したランニングシューズ「陸王」の開発を始める。
第9話では、「陸王」のソール素材の元となる“シルクレイ”製造機が壊れてしまい、製造費の1億円をどうにか集めようとしているところに、米国企業・フェリックスが接近。同社の御園社長(松岡修造)は、こはぜ屋の買収を考えているようで、この話に応じれば、すぐにでも3億円を出資する準備ができていると持ちかける。
「陸王」の製造をどうしても続けたい宮沢は、ついに買収話に乗ることを決心。しかし、従業員のあけみ(阿川佐和子)たちから、思いがけない猛反発を食らい、意気消沈してしまう。
一方の御園社長は、大手スポーツ用品メーカー・アトランティス社の小原(ピエール瀧)と接触。小原は、フェリックスがこはぜ屋を買収したあかつきには、シルクレイをアトランティス社に提供してくれるように持ちかけ、御園社長もまた、この商談に乗り気になる。
「第9話終盤で宮沢は、シルクレイをどうしても手に入れたい御園社長に対して、“買収ではなく業務提携を”と、強気の交渉に出ます。すると御園社長は激怒して宮沢と口論に発展するのですが、このシルクレイが主軸になっている展開に、ネット上では『足袋づくりの技術でランニングシューズを作る話じゃなかったの?』『シルクレイは、別にこはぜ屋が開発したものじゃないんだけどな』『陸王の存在が完全に霞んでる』『足袋屋の話だと思っていたら、シルクレイの話になっていた』『主人公が変わっちゃったよ』といった困惑の声が続出しています」(芸能ライター)
第10話では、フェリックスとの交渉が破談に終わったこはぜ屋が、シルクレイの売り込み先を探し、興味を持ってくれそうな企業を駆け回ることに。
そんな中、一度は「陸王」を履いてくれた実業団ランナーの茂木が、再びアトランティスのサポート選手となり、同社のシューズ・RIIを履くことを決意。そして、茂木にとって念願だった豊橋国際マラソンに出場することとなったのだ。
「予告映像を見ると、最終回でも第5話同様、茂木がRIIを履くのか、『陸王』を履くのかが重要なポイントになるようです。『第5話が物語のピークだった』といった感想も少なくないだけに、最終回では一味違う展開を期待したいですね」(同)
果たして、こはぜ屋はどうなってしまうのだろうか。最終回の結末に注目が集まる。