カルチャー
「だんなデスノート」管理人・牧田幸一朗氏インタビュー
「だんなデスノート」に書き込む妻の共通点は? サイト管理人が明かす意外な“正体”
2017/12/14 15:00
──彼女たちにとって、同じ悩みを共有することがストレス発散になるんですね。そのオフ会に参加された女性に、牧田さんから見て共通する特徴はありましたか?
牧田 年代は20代前半から50代まで幅広いですが、ほとんどが専業主婦。なおかつ“上品”“キレイ”“カワイイ”この3つのいずれかに、必ず該当します。オンナとしての魅力があり、さらに旦那の稼ぎが多い、裕福な女性が多かったですね。
──上流階級の既婚女性が「時間をかけて苦しんで死ね」などと書き込んでいるのは、意外ですね。彼女たちが旦那の死を願う原因としては、何が多いのでしょうか?
牧田 多いのは、モラハラやDVなどの暴力ですね。DV加害者は、医師、弁護士、大学教授などのエリートが多いので、(そうした男性を夫に持つと考えられる)裕福な家庭の専業主婦たちが旦那の死を願うのも当然なのかもしれません。また、妻を専業主婦にする男性は「女性は旦那を支えるべき」という昔ながらの男尊女卑思想から抜けきれず、まだまだ女性を見下しているというのも理由のひとつとしてありそうです。
──「そこまで嫌だったら離婚すればいい」という意見もありますが、彼女たちが離婚をしないのはなぜでしょう?
牧田 ほぼお金です。自分だけならまだしも、子どももいますから。シングルマザーになれば経済的に苦労しますし、そうやすやすと離婚はできません。旦那が死ねば保険金が手に入るというのも大きいでしょう。もうひとつは、見栄ですね。離婚をするのは世間体もよくないと考えがちですし、彼女たちのプライドも傷つくようです。だけど旦那が嫌いで一緒に生活するのは苦痛。この問題をすべて満たせる解決策が、離婚ではなく、「旦那の死」なのでしょう。