『X-メン』シリーズ監督、少年への性的虐待疑惑が膨れ上がり、ついにハリウッド追放か
同年、ブライアンはイギリス人男性からも「14歳の時にレイプされた」と訴えられている。「03年にプロデューサーのゲイリー・ゴダートが、ソーシャルメディアを通して連絡してきた。ブライアンを紹介できる、役者になれるとアプローチされた。ゲイリーとは、15歳のときからオンラインセックスをするようになり、06年の『スーパーマン リターンズ』プレミア上映でゲイリーとブライアンがイギリスに来て、ブライアンにホテルで強姦された」と提訴されたのだ。しかし、結局この訴えも7月に却下されている。
実は97年4月、ブライアン監督作の『ゴールデンボーイ』(98)に出演していたエキストラ少年(当時14歳)の両親が「我々保護者の許可なく、全裸でシャワーを浴びるシーンを撮影した」「桃色のGストリングス(Tバック状の下着)をはいていたのに、撮影直前に『脱げ』と命じた」とブライアンを訴える騒ぎを起こしたことがあった。結局この訴えも証拠不十分で却下されていた。
立て続けに騒動が起きた14年、ブライアンは米誌「Out」のインタビューを受け、自分のセクシュアリティについて「ここ5年で2人の女性と交際した。最初に真剣交際したのはミシェル」「でも情緒的には男性に惹かれる。だからゲイと呼ばれてもよいと思っている」と告白している。
しかし、もちろん男なら誰でもよいわけではないはずだ。誰にでもタイプというものがあるわけで、ブライアンの場合はそれが「つるつるで滑らかな肌の少年」だと長年うわさされてきた。というのも、ゲイであることを公にしている映画監督のローランド・エメリッヒが、11年に同性愛者専門誌「The Advocate」のインタビューで、ブライアンが主催するプライド・パレード・パーティーやニューイヤーズ・パーティーには「トゥインク」がたくさん招待されていることを暴露したからだ。「トゥインク」とは、若くてスリムで体毛が薄くすべすべした、少年のようなタイプのゲイ男性を指す。これまでにブライアンを訴えた男性たちも、被害に遭ったのは10代の頃で、「やっぱり少年が好きなんだ」と確信を持たれることとなった。