「大麻はミュージシャン」で「シャブはオッサンと二世」のワケ――元極妻が考える大麻解禁
話がそれましたが、大麻の合法化は、ファーストレディである安倍昭恵さんも訴えておられますね。「『日本を取り戻す』ことは『大麻を取り戻す』こと」とのたまって話題になりました。古来、大麻は神事で使われてきたのに、GHQが栽培を禁じたそうです。昭恵さんと一緒に「大麻取り戻し運動」をされていた人は、大麻所持の疑いで逮捕(パク)られてますけど。
モルヒネは、がんなどの痛みを緩和するのに使われています。ケシが原料のアヘンから作られるモルヒネは、ヘロインの元でもありますが、がんから生還した極妻の友達が「モルヒネを使ったら、ホンマ楽になったわー」と言ってました。やっぱり薬物が全部ダメなわけではないんですよ。
思い出すのは、やっぱり禁酒法時代(1920〜33年)のアメリカですね。20年まで、マフィアの主なシノギはギャンブルでしたが、禁酒法が始まるとその裏でギャングのアル・カポネたちがお酒の密造や密輸で大儲けして、テレビドラマや映画にもなりました。また、酒税が取れなくなったことで、アメリカの財政も厳しくなったといわれています。つまりお酒を原則禁止にしたら、マフィアがはびこって、国庫も寂しくなったんですよ。
だから、日本でも課税を厳しくして大麻を解禁すれば、結構いいかもしれません。でも、そうなると、ヤクザのシノギ(資金源)が1つ減ることになります。今もたまに大麻をおうちで乾燥させたりして逮捕られる人がいますよね。大麻は国内あちこちで自生してるし(在留米兵さんが植えたのが、勝手に増えたという説があります)、ヤクザにとっては覚醒剤ほどではないですが、結構なシノギになっているはずです。つまり大麻を解禁したら、ヤクザが困ることになるのです。暴対法より厳しいと思いますよ。元極妻としては、「ヤクザしかできない人たち」の足を引っ張るようなことはしたくないので、実は解禁は微妙なところですが、大麻合法化の是非自体は、もっと論じられてもいいと思います。