米倉『ドクターX』20%超連発、篠原『民衆の敵』打ち切り寸前! 「W涼子対決」の明暗
10月クールで放送中の連続ドラマが終盤に差し掛かっている中、業界では『民衆の敵~世の中、おかしくないですか!?~』(フジテレビ系)の主演を務める篠原涼子と、『ドクターX~外科医・大門未知子~5』(テレビ朝日系)の主演・米倉涼子の「視聴率格差」が話題になっているようだ。
「両者はともに40代のベテラン女優で、なおかつ名前が“涼子”という共通点もあり、今期のドラマの中で『ダブル涼子対決』として注目を集めていました。蓋を開けてみると、『ドクターX』が初回から平均視聴率20.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)のロケットスタートを切ったのに対し、『民衆の敵』は9.0%の低速発進。さらに、その後も『ドクターX』は19~20%台をキープしているものの、『民衆の敵』は1ケタ台から抜け出せないどころか、12月4日に放送された最新の第7話は5.8%にまで落ち込んでいます」(テレビ局プロデューサー)
実は、この2人の主演連ドラが同クールに放送されるのは、今回で4度目。最初にぶつかったのは2006年7月クールで、篠原の『花嫁は厄年ッ!』(TBS系)が全話平均12.0%、米倉の『不信のとき~ウーマン・ウォーズ~』(フジテレビ系)が12.9%と、米倉に軍配が上がった。
「また、10年10月クールは篠原が、『黄金の豚-会計検査庁 特別調査課-』(日本テレビ系)で全話平均13.5%、米倉が『ナサケの女 ~国税局査察官~』(テレビ朝日系)で13.9%を記録し、勝利の女神は再び米倉に微笑んだ。しかし、13年4月クールは篠原が『ラスト・シンデレラ』(フジテレビ系)で15.2%と奮闘し、米倉の『35歳の高校生』(日本テレビ系)の13.3%を上回りました」(同)
3回戦までの成績だけ見れば、篠原は米倉に1勝2敗で負けていたが、数字的には毎回僅差で争っていた。しかし、4度目の対決となった『ドクターX』と『民衆の敵』は、明暗がくっきりと別れる結果に。業界では視聴率4%台が“打ち切り水準”とされているため、『民衆の敵』はギリギリのところまで来ていると言えそうだ。
「篠原も『ラスト・シンデレラ』までは健闘していたものの、15年に主演した連ドラ『オトナ女子』(フジテレビ系)で1ケタ台を連発し、全話平均でみれば8.7%。一気に評価を落とした印象でした。今年放映の単発ドラマ『愛を乞うひと』(日本テレビ系)でも10.6%と冴えない数字だっただけに、現状にかなり焦りを感じているでしょう」(同)
2人の間で差が広がっているように見えるが、米倉も単発ドラマなら16年4月の『松本清張スペシャル かげろう絵図』(同)で8.3%の爆死が取り沙汰された。
「それでも、同年10月クールの『ドクターX』第4シリーズは全話平均21.5%を叩き出し、挽回。今や女優としての評価は、米倉の方が格上とされています」(同)
とはいえ、どちらも劣らない演技力の持ち主だけに、米倉は運良くはまり役のドラマを引き当てただけという見方も。篠原の返り咲きに期待したいが、果たして……。