『奥様は、取り扱い注意』よりびっくり!? 結婚後に夫のウソと“本当の職業”が判明!
「彼の嘘が発覚したのは、新居の引っ越し手続きの時でした。初めに気づいたのは私の父です。保証人の欄に名前を書いてもらう時、父が彼の会社を念のため調べたそうです。そこで知った事実……なんと彼はアパレル会社勤務ではなく、派遣会社の販売員だったんです。すぐに彼を問い詰めて、事実を聞いた時は愕然としましたね。ヘッドハンティングも大げさにに話を盛っていて、別のアパレル会社から『就職面接を受けてみないか?』と言われただけだったそうです。それも、ほかの人に決まったとか。しかし、彼は反省する様子もなく『お金目当てで結婚したの?』と言ってきて、返す言葉がありませんでしたね……」
事実を知って菜穂さんの両親は反対したが、彼が正社員になるまでは共働きをしようと決意した。だが、さらなる悲劇が起こる。
「2人で遠出した帰り道、彼の居眠り運転が原因で、交通事故に遭ったんです。私は軽傷でしたが、彼は骨折を負う重傷。すぐに彼の両親がやってきました。そこでさらに驚きの事実が……。彼のものだと思っていたレクサスは、なんと彼の実家の車だったんです! 両親に平謝りする彼の姿を見て、どんどん気持ちが冷めていきましたね。単独事故なのでほとんど保険も下りず、彼はけがで働けない状態。嘘がバレてプライドがボロボロになった彼は、事故以来、憔悴しきってしまい……彼の身の回りの世話は、すべて彼の両親が見るようになりました」
自分だけが働く生活と、毎日世話をしに来る彼の両親に対し、ついに菜穂さんにも限界が訪れた。
「嘘をつかれていた分と事故の慰謝料を請求し、離婚を突きつけました。すると彼の両親から『息子のほうが重傷だ』『知らずに結婚したあなたも悪い』と責め立てられて……。ついに私の両親も出てきて、両家で揉めに揉めて、事故の慰謝料だけもらう話でまとまりました。入籍から4カ月のスピード離婚ですよ」
夫に職業を隠されていて、離婚した女性は少なくない。カナさん(仮名・32歳)も、その1人だ。
「飲食店で働いていると言っていた夫の本当の仕事は、実はゲイバー経営だったんです! もちろん夫もゲイで、私と結婚したのは、親のための偽装結婚だったそうです。どうりで子どもを作ることに積極的じゃないはずですよ。結局、離婚しましたが、夫の店のスタッフの中には、奥さんに内緒で働いている人も多いみたいです」
ほかにも、夫にはパートと偽っているが、実は昼キャバ勤務という主婦もいた。夫婦間の“職業偽装”は案外身近なところに潜んでいるのかもしれない。
(カワノアユミ)