『めちゃイケ』終了発表後も「視聴率ダウン」「惜しむ声出ない」ワケを、テレビ関係者激白
来年3月での放送終了を発表し、最終回までの“シュウ活”企画を放送中の『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系)。直近の11月25日放送では、過去に人気を博した『ヨモギダ少年愚連隊』の主人公・ヨモギダ君が登場するなど、黄金期を振り返る企画が今後も放出されそうだが、肝心の視聴率は6.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、引き続き低迷している。視聴者から、相変わらず「つまらない」「オワコン」などとバッシングの嵐が起こっている中、バラエティ番組の製作者サイドから見ても、この低視聴率は自明の理だという。
22年の歴史にピリオドを打つこととなった『めちゃイケ』。フジの業績不振を巻き返すべく、その一環として、打ち切りが決定したといわれている。
「フジバラエティの象徴的存在だった『めちゃイケ』ですが、数字うんぬん以前に、内容が時代遅れになっていた。総合演出の片岡飛鳥氏は、90年代後期こそ、バラエティ番組制作のカリスマでしたが、さすがにここ数年は、古さしか感じられなくなっていました。それでも、黄金期のやり方を刷新できず、また彼の劣化コピーのようなディレクターしか育てられなかったことで、フジバラエティは現状の低迷を招いてしまったのではないでしょうか」(テレビ局プロデューサー)
こうした状況が続いたものの、このタイミングまで『めちゃイケ』を打ち切りにできなかったことも、フジの凋落を招く原因となったようだ。
「極楽とんぼ・加藤浩次やオアシズ・大久保佳代子らが、他番組でメインを張るようになった2000年代後半の時点で、次世代のスターを育てるという『めちゃイケ』の役割は終わっていたはず。フジが広告を得る手段として、“看板バラエティ”である『めちゃイケ』を残しておきたかったのは理解できますが、それにしても打ち切りの決断が数年は遅かった」(同)
それでも、大御所となったナインティナインにとって、『めちゃイケ』は“最も恩恵を受けた番組”であることは間違いない。
「番組初期からスター性があった岡村隆史に対して、矢部浩之は“ポンコツキャラ”だった。それが、現在のようにメインMCを務めるまでに成長したのは、やはり『めちゃイケ』があったからと言わざるを得ないでしょう。しかし、本人たちにとっても、フジの“お荷物番組”を背負い続けるのは、もはや支障が生じるばかり。『めちゃイケ』が終了すれば、コンビでのレギュラー番組は『ぐるぐるナインティナイン』(日本テレビ系)だけになり、それぞれが自分の得意分野で活動していくのでは。今のナイナイにとっても、『めちゃイケ』という番組自体が合わなくなっていたのかもしれません」(フジテレビ系関係者)
果たして来年3月までに、『めちゃイケ』は、どれだけの注目を集めることができるのだろうか。