『72時間ホンネテレビ』のジャニーズ“忖度”を元SMAP3人の責任にする「女性セブン」
下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!
年末の『NHK紅白歌合戦』。白組の司会に嵐の二宮和也が決定した。昨年の相葉雅紀に続く形だが、本当に今後も東京五輪まで嵐の司会リレーが続くのか。東京オリンピック、パラリンピックに意欲を持つジャニーズ。一方、香取慎吾を筆頭に元SMAP独立組も、いまだ五輪に関わるのではとの情報もある。双方が五輪で激突!? それも面白いかも。
第390回(11/9~11/14発売号より)
1位「『72時間』舞台裏 香取慎吾 稲垣吾郎 草なぎ剛『中居くんを完全無視』のホンネと立て前」(「女性セブン」11月23日号)
2位「満島ひかり 『私だけ特別で!』高慢要求に現場は凍った――」(「女性自身」11月28日号)
同「真木よう子 『降板は私が決めたことではないので…』」(「週刊女性」11月28日号)
3位「新われらの時代に レイプ被害を訴え続ける伊藤詩織さん 心と体の傷にどこまで塩を塗るつもりか――」(「女性セブン」11月22日号)
『72時間ホンネテレビ』の反響は大きかった。今週も女性週刊誌3誌ともに、この話題を扱っているのだから。だが、その1つ「女性セブン」の“イチャモン”ぶりがすごい。いわく、ホンネと言いながら中居正広と木村拓哉の名前は2回しか出なかった。SMAPというグループ名も封印。芸能界の大物・堺正章が中居と木村の話題に踏み込んだのに3人はスルー。
しかも、悪質なのは、その責任を香取ら3人の“個人”のせいにしていることだ。
「堂々とけんかを売るような形でインターネットやSNSを利用しながら仕掛けているのに、なぜここまで忖度した内容になったのか疑問」「AbemaTVはテレビ朝日の資本も入っているので、テレビ局に止められたという話もありますが、そんなことでインターネット番組の内容は変わりません。本人たちの意思でしょうからね」(テレビ局関係者のコメント)
いやいや、何を言っているのだ。実際、『72時間』にジャニーズが神経を尖らせ、さまざまな圧力をかけていたのは関係者の間では周知の事実。実際、『72時間』の中で、ジャニーズを“会社”と、そしてSMAPを“グループ”と言い換えていたが、そんなことをするのは彼らの意思では決してない。さらに稲垣は番組中、「(SMAPの)曲名とか言ったら、すごい怒られる」とポロリと“事実”を暴露しているし、フィナーレで3人が歌った72曲にSMAP、ジャニーズの楽曲はなかったことでもそれは明らかだ。
そんなことは「セブン」だって、百も承知のはずだ。にもかかわらず、それがあたかも3人の責任のように“印象操作”を行う。なんともはや。しかも、記事の最後には、ご丁寧に“中居を無視したのは中居に迷惑をかけないため”と、これらが“3人の意思”だとダメ押しまでしていた。忖度か圧力か、いずれにしても怖い。(ちなみに「女性自身」は『72時間』に出演した森且行が3人と同じ事務所入りするのではとの記事を、「週刊女性」は3人が再び大みそかの『紅白』の裏番組にAbemaTVに出演するのではとの情報を掲載していた)