ジャニーズ事務所、「CDデビューなし」路線に!? 実力派ユニットの「Jr.卒業」が与える影響
ジャニーズJr.内ユニットで舞台経験が豊富な4人組・ふぉ~ゆ~が、今秋をもって「Jr.を卒業」したとファンの間で話題になっている。全員が30歳を超え、アダルトな魅力が増した彼らだが、今後はCDデビューにこだわらず、新しい形のユニットとして活動を展開していくようだ。
2011年、名前に“ゆう”がつく福田悠太、越岡裕貴、辰巳雄大、松崎祐介の4人で結成されたふぉ~ゆ~。KinKi Kids・堂本光一主演舞台『Endless SHOCK』や数々の先輩のバックダンサーを経験しており、13年にはラジオ番組『ふぉーゆーのぴたラジ!』(CBCラジオ)が始まったほか、14年からは情報番組『ゴゴスマ~go go smile~』(TBS系)にレギュラーとして週に1回出演中。Jr.ながらもラジオとテレビのレギュラーを持ち、近年は個々でもドラマやCMで活躍している。
今年8月には、メンバーが原案と主演を務める舞台『GACHI~全力 entertainment 4U~』の東京公演が行われ、11月下旬より同作の地方公演がスタートする。そんな彼らをめぐっては、10月頃からある異変が囁かれていた。
「冠ラジオ『ふぉーゆーのぴたラジ!』のHPから、“ジャニーズJr.”の表記がなくなったことが発覚したんです。以前のHPだと『現在はCDデビューしていないため、ジャニーズJr.として活動中』と紹介されていましたが、今はこの部分が削除されています。また、東宝の『GACHI~全力 entertainment 4U~』のサイトにおいてはジャニーズJr.と記載されている一方、大阪・新歌舞伎座のHPでは消えていたりと、『Jr.』の文字が外れる機会が増えていたそうです」(ジャニーズに詳しい記者)
4人が出演する舞台『GACHI~全力 entertainment 4U~』は11月30日~12月3日まで大阪で上演され、その公演に先駆けて9日付の朝日新聞(関西版)の夕刊にインタビューが掲載された。同日夜には、朝日新聞大阪芸能班のTwitterアカウントが「10月からはジャニーズJr.ではなく、ジャニーズの『ふぉ~ゆ~』だそうです。記事もそう表記しました。『デビューに向かってだけやっている訳じゃない』『下にもいっぱいいるから、ジャニーズの新しいユニットの形をみせたい』という言葉が印象的でした」と、取材時のこぼれ話をツイート。確かに、紙面でも「ジャニーズの4人組『ふぉ~ゆ~』」と書かれている。
このツイートにより、“Jr.卒業”はほぼ決定的と見られ、ファンからは「やっぱり卒業だったのね! CDデビューしないで卒業したグループは初で、これはすごい一歩」「ふぉ~ゆ~、正式にJr.を卒業してたんだね。素敵なグループだからうれしい」と、祝福の声が相次いでいる。ジャニーズには風間俊介、生田斗真、佐野瑞樹のようにJr.から独り立ちし、俳優を続けている例はあるが、グループは「CDデビュー」が卒業の節目とされているだけに、珍しいケースだろう。
その背景には、Jr.がデビューできていない現状も影響しているようだ。
「最近のJr.は、Mr.KINGやPrinceなどのユニットが数組存在している状況で、Jr.全体のコンサートにも10組近くが出演します。グループごとの人気も高く、HiHiB少年(HiHi Jetと東京B少年の2ユニットの合体)による写真集 『GALAXY BOX』(集英社、10月31日発売)は3万3,138部を売り上げ、11月13日付のオリコン週間写真集ランキングで1位になっていました。A.B.C‐Zのファースト写真集『五つ星』(東京ニュース通信社、4月25日発売)はオリコン週間写真集ランキングで初回限定版と通常版あわせて4,903部だっただけに、デビュー組を上回る勢いを見せているものの、Jr.にデビューの気配は見えず、停滞感すらあります」(同)
Jr.卒業とはいえ、ふぉ~ゆ~はジャニーズ公式サイトではいまだJr.として記載されている上に、本人たちからも明確な報告はなく、この先、CDリリースをせずに舞台や俳優業をメインに活動していくのか、方針も見えていない。しかし、ふぉ~ゆ~は、少なくとも2年ほど前から事務所が売り出しに力を入れていたとされる。
「15年に4人が舞台『壊れた恋の羅針盤』で初主演を務めた時、会見では取材陣に向けてメンバーのプロフィールや活動記録を記した資料が10枚以上配られたそうです(既報)。この頃から、ただのJr.とは一線を画す扱いを始めていました。ジャニーズ事務所において、『CDデビューせずに卒業する』という第三のポジションが生まれたのかもしれません」(同)
今回のふぉ~ゆ~のようなパターンが、Jr.界にどう影響を及ぼすのか、行方を見守っていきたい。