コラム
【THE 筆跡鑑定ファイル】
土屋太鳳は「女優気質ではない?」……プロ筆跡鑑定人が指摘、「スリルを求める」傾向も
2017/11/02 14:30
牧野 ただ、気になるのは、文字がすべて右に傾いている「右傾型」であることです。この形は、「危ない橋を渡ってみたい」といったスリルや冒険を求める心が表れるものです。舞踊の技を身につけることなどは、確かに挑戦や冒険ではありますが、この形を書き続けていると、道ならぬ不安定なモノにのめり込んでしまわないとも限りません。
――以前、「運命を悪化させる書いてはいけない文字」を紹介していただきましたが、その際も「右傾」は入っていましたね。同じく運命を悪化させる文字で紹介された、線が過剰に交差する「異常接筆」は見るからに怖いですが、「右傾文字」はよくわからないけど、なんだか座りが悪い印象を受けます。
牧野 また、土屋さんの文字には、女優に求められる情緒性や華やかさ、役にどっぷりとはまって演じるという「続け字」や「長い払い」が全くありません。
――松居一代さんの文字はまさに女優文字でしたね。女優ではないですが、小池百合子さんもそうでした。
牧野 土屋さんの文字はそのまったく対極といえる、気分に左右されないコツコツ型の文字です。女優さんにしたら、これはとても珍しいことだと思います。華やかさや情緒性より、コツコツ鍛え上げた身体能力を生かしたエネルギーや生命力を持ち味に自分らしさを表現していくのでしょう。
(石徹白未亜)
牧野秀美(まきの・ひでみ)
筆跡鑑定人。筆跡アドバイザー・マスター。筆跡心理学をもとにした鑑定と診断を行う。著書に『自分のイヤなところは直る! ~名前を書くだけ~』(東邦出版)
・ほっかいどう筆跡鑑定研究所
最終更新:2017/11/02 14:30