新庄剛志の「おまかせ整形」は失敗!? Dr.高須幹弥がプロの目で診断
エラ以外では、フェイスリフトと目の切開を受けたとのことですが、テレビで見ただけではよくわからないというのが正直なところです。新庄さんはフェイスリフトを「ガーッと切ってベロンとめくって、ホッチキスで止めて……」と語っていましたが、見た感じそれほど大掛かりではないようですし、目も、切開しているとしてもほんのわずかでしょう。
そのため、施術前と大きく変わったのはエラくらいで、顔全体の印象はあまり変化がありません。通常、顔やパーツの造りに合わない整形をすると、違和感を与える顔になってしまいますが、新庄さんは自然な仕上がりだと感じます。それでも見た人が大きな違和感を覚えたのは、アートメイクを施したという眉毛の印象が大きいと思います。
アートメイクは化粧をしているように見えるので、男性が施すと“オネエ”のような雰囲気になって、違和感を与えてしまうんです。さらに、以前『しくじり先生』(テレビ朝日系)に出演したときはカラーコンタクトも着けていたため、より異様な雰囲気の印象が強くなってしまったのでしょう。アートメイクに関しては、新庄さん自身も「失敗だった」と言っていますが、僕もやらないほうがよかったと思います(笑)。ちなみに、アートメイクはレーザーで消すことができるのですが、レーザーには永久脱毛の効果もあるので、眉毛が生えてこなくなる可能性もあるんですよ。その場合は、髪の毛の植毛で眉毛を再建するという大掛かりな手術が必要になってしまいます。
■マイケル・ジャクソンになるはずが……
眉毛を除けば、整形後の新庄さんは十分イケメン顔になっているので、あとは、アンチエイジングで若さを維持していけばいいと思います。ただ、マイケル・ジャクソンになっているかは微妙(笑)。マイケル・ジャクソンは整形でエラを出していたので、新庄さんの整形前の顔のほうが、近い輪郭をしていたんです。マイケル・ジャクソン自身が整形を繰り返しているので、どの時点の顔に近づきたいのかということもありますが、仮に最後のほうの顔だったとすれば、今回の施術で逆に遠ざかってしまったことになりますね(笑)。
高須幹弥(たかす・みきや)
美容外科「高須クリニック」名古屋院・院長。オールマイティーに美容外科治療を担当し、全国から患者が集まる。美容整形について真摯につづられたブログが好評。
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