櫻井翔『先に生まれただけの僕』、「奨学金=借金」問題に切り込んだ内容が物議醸す
10月21日午後10時から第2話が放送される、嵐・櫻井翔主演『先に生まれただけの僕』(日本テレビ系)。視聴率は初回10.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)となんとか2ケタにのっている。
同ドラマは総合商社・樫松物産に勤める鳴海涼介(櫻井)が主人公。抜群の営業力で成績優秀だが、会社が経営する毎年赤字の私立京明館高校の経営再建を任され、なんと35歳で商社マンから校長先生になる。
第1話では、学校に来たばかりの鳴海が、同高校の教師一人ひとりと対話していく。会社員としての観点から、学校に無駄な出費がいくつかあると感じ、教師に改善を求めるが、拒否されたことで、さっそく溝が生じてしまう。
次に鳴海は、同校の偏差値を現状の44から上昇させ、有名大学への進学実績を作り、人気高校にしようと企てる。しかしそんな矢先、大学進学を考えていた成績優秀な生徒の1人が、父親の病気を理由に進学をあきらめると言いだした。
教師の真柴ちひろ(蒼井優)は、奨学金を使って大学に行くことを勧めるが、大学進学実績を上げたいはずの鳴海は、なぜか提案に乗り気ではない。実は鳴海自身も奨学金を使って大学に進学したものの、現在も返済に追われ、大変な生活を送っているのだ。
「鳴海は、奨学金が“借金”であるという現実をきちんと理解させるべきだと主張し、生徒に奨学金の厳しい実態を真摯に伝えました。すると生徒は『そんな怖い話聞きたくなかった』と泣きだしてしまうという意外なオチに。しかしドラマの大部分を割いた奨学金話は、視聴者の心に深く突き刺さったようで、放送後には賛否両論の大きな反響が起こっていました」(芸能ライター)
「奨学金は自分も体験してるし、リアルに考えさせられた」「奨学金は本当にひどい。判断力の浅い女子高生に気軽に借りさせた結果、返済のために風俗に身を落とす子がいたりして、社会的詐欺だよ」「高校生にもなって、奨学金の話をされて泣くやつなんていないだろ」などの声が多数上がり、同ドラマのタイトルがTwitterのトレンドに入るまでになった。
第2話では、鳴海がスクールカースト制度やいじめ問題に介入していくようだ。
「奨学金のことで不登校になった生徒や、毎日保健室に通っている生徒など、鳴海の前には問題を抱えた生徒が次々に現れるとのこと。同ドラマは、普通の学園ドラマとは違う『学校の経営』という着眼点が好評を博しているようですが、いじめ問題などは、これまでに散々やり尽くされたテーマなので、視聴者が飽きないか心配なところです」(同)
果たして第2話でも、再び世間で物議を醸すテーマが登場するのか、注目が集まる。