『奥様は、取り扱い注意』より怖い! ママ友の “被害妄想”で「イジメの加害者」にされた主婦
綾瀬はるか主演の連続ドラマ『奥様は、取り扱い注意』(日本テレビ系)。綾瀬演じる主人公・伊佐山菜美は、特殊工作員という過去を持つ専業主婦で、同じセレブ住宅街に暮らす、主婦友の大原優里(広末涼子)や佐藤京子(本田翼)とともに、主婦の間で起きるさまざまなトラブルを解決していくストーリーだ。
10月18日放送の第3話では、菜美が、近所の主婦・理沙(小野ゆり子)に、幼稚園の保護者会を牛耳っている元女子プロレスラーの貴子(青木さやか)からイジメられているので、けんかを教えてほしいと頼まれる。
「イジメられたことはありませんが、イジメの加害者にされたことがあります」と、話すのは絵里さん(仮名・31歳)。絵里さんはママ友の被害妄想によって、イジメの加害者といううわさを流されてしまったという。
「娘が幼稚園の時に、同じマンションに住む2人のママ友がいたんです。幼稚園のバスの乗降場所も同じなので、よく子ども同士で遊ばせていました」
ママ友の名前はKちゃんとMさん。Kちゃんは年が近く、Mさんは年上。Mさんには3人の子どもがいたため通園歴も長く、保護者の間では名が知れた存在だった。初めは同じマンション同士で仲良くしていたが、あるきっかけで3人の関係はこじれていったという。
「ある日、偶然Kちゃんとスーパーで会って、お昼だったのでそのまま一緒にランチをしたんです。年も近く、お互い一人娘ということもあり、話が弾み、急激に仲良くなりました。それからたびたび、Kちゃんと家でお茶したり、ランチをするようになったのですが、どうやらそれがMさんの逆鱗に触れてしまったみたいです」
後日、絵里さんに来たのは、Mさんからの怒りのLINEだった。
「Mさんから、『この前のランチ、私は誘われてないんだけど!』と、メッセージが入っていました。一瞬、何のことかわからなかったのですが、どうやら私達が外でランチしているのを、偶然Mさんに見られたようです。Kちゃんにも同じLINEが入ってきたそうで、2人でフォローしたのですが、Mさんの怒りは収まりませんでした……」
その後、さらなる事件が起きる。
「娘の誕生日があって、娘がKちゃんの子どもを呼んで誕生日会をやりたいと言いました。Mさんも誘おうかと思いましたが、さすがに3人の子どもがいるMさんを休日に呼ぶのは悪いかなと思い、誕生日会のことは黙っておいたのです」
しかし、これがさらにMさんの怒りを買ってしまった。
「娘が幼稚園で、Mさんの子どもに誕生日会の話をしたようなのです。Mさんは怒り狂って、幼稚園の保護者達に『子どもを含め、仲間外れにされた!』と言い回りました。さらに、通園バス乗場でも『どうして、うちだけ仲間外れにするのよ!!』と怒鳴られて……、もう普通ではなかったですね。あっという間にマンション内にもうわさが広がりました。保護者の間では、私が首謀者となりKちゃんを巻き込み、Mさんをイジメているとまで言われて……、園の行事にも出席しづらくなりました」
その後、マンション内でMさんに会うたびに、あからさまに顔を指され、聞こえるように陰口を言われたという。送迎バスを使うのも気まずくなった絵里さんは、卒園までの1年半、バスをやめて自転車で通わせることとなった。
「今は、なるべくMさんを避けるように生活しています。少し遠い場所のスーパーへ行き、マンションの井戸端会議にも参加しなくなりました。Kちゃんは、あの後すぐに、自分の地元へ引っ越していったんです。『親の介護』と言っていましたが、恐らくMさんのせいで居づらくなったからだと思います。私の娘は今年、小学生になりましたが、Mさんの子どもと被らないように、私立の小学校を受験させました。娘には可哀想なことをさせましたが、もう関わりたくないので……。そろそろ、娘の学校の近くへ引っ越しを考えています」
ママ友内で、思わぬトラブルに見舞われた絵里さん。Mさんの起こした行動について、絵里さんなりの見解があるようだ。
「Mさんの行動は、長い間同じ幼稚園に子ども達を通わせ、同じコミュニティー内にずっといたせいかな、とも思います。何年も家と幼稚園とスーパーの往復で、周りは年下の保護者ばかり増えてゆく。話が合わないこともあるでしょうし、相当ストレスはたまっていたと思います。ある意味、育児ノイローゼになっていたのかもしれませんね」
(カワノアユミ)