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「女は最後の女になりたがる」と言うけれど

「PLAYBOY」ヒュー・ヘフナー妻の追悼文が泣ける……「カネ目当てじゃなかったかも」の声

2017/10/04 20:31

 ヒューとクリスタルが出会ったのは、08年のことだ。当時、ヒューはナンバーワン・ガールフレンドのホリー・マディソン、ナンバーツー・ガールフレンドのブリジェット・マルクヮルト、ナンバースリー・ガールフレンドのケンドラ・ウィルキンソンの3人と交際していた。大勢の使用人が働くホテルのようなプレイボーイ・マンションで楽しい同棲生活を送り、彼女たちの生活にカメラが密着するリアリティ番組『The Girls Next Door』が放送されヒットしていた。クリスタルもこの番組の最終シーズンの数話に出演している。

 ヒューは彼女を09年12月号のプレイメイトにし、交際を始めた。10年のクリスマスイブにはプロポーズし、婚約を発表する。「クリスタルに婚約指輪をあげたら、号泣されちゃってね」「こんな幸せなクリスマス・ウィークエンドはないよ」と、うれしそうにツイートしていた。挙式は 11年6月と決まり、なんとクリスタルは「Club Queen」という曲までリリース、「浮かれすぎ」だと叩かれたものだった。

 ところが、クリスタルは結婚式の5日前に、まさかのドタキャン。「結婚することは間違っているような気がするから」と言葉少なに弁解した。ヒューは「気が変わったみたいだよ」と、理解を示しつつ、自身の結婚特集ですでに刷り上がっていた「PLAYBOY」7月号に、「逃げた花嫁」というシールを貼って販売。「さすが! ただでは起きない!」と、大きな話題となった。

 その後クリスタルは「ヒューにとって、私が運命の女性なんだってわかった」「女の子の出入りが激しいから、いつか私は捨てられちゃうって感じてしまって。でも、彼はそんなふうに感じないようにしてくれた」と復縁する。12年の大みそかに2人はプレイボーイ・マンションで結婚式を挙げ、晴れて夫婦となった。

 「結婚式をドタキャンしたのは、婚前契約で自分は遺産をもらえないと知ったから」「その後、ヒューが遺言書を書き換えて自分ももらえることになったから結婚したんだ」とゴシップされたクリスタルだが、結婚10日目に米大手芸能&ゴシップ誌「Usウィークリー」は「ヒューの遺言書に変更はない」と報道した。推定4300万ドル(約48億円)のヒューの資産は「実子に相続させ、ジョージ・ルーカスなど数多くの監督を輩出した南カリフォルニア大学映画芸術学部と複数のチャリティに寄付する」という遺言書はそのままで、クリスタルは金目当てではなく「純粋にヒューを愛して」結婚したのだと報じた。

 ヘフナー夫人となったクリスタルは、ときどき音楽活動をしたり、昨年には写真がメインのトラベル・ブログ「crystalhefner.com」を開設したりと、気ままな生活を送っているように見えた。それゆえ、今回ヒューが亡くなり、豪華な暮らしとサヨナラをしなければならず、さぞかし落ち込んでいるだろうと陰口を叩かれていたのだ。

 しかし、その予想はひっくり返される。9月30日、大手ゴシップ芸能サイト「TMZ」が、「ヒューは13年に、ハリウッド・ヒルズにある約550平米の邸宅を、クリスタルに相続させる目的で購入して、法的続きも行なっていた」「12年に交わした婚前契約で、クリスタルに500万ドル(約5億6000万円)を相続させることになっている」と報道。路頭に迷うこともなく、引き続き、安定したリッチな暮らしを続けられることが明らかになり、「さすが太っ腹のヒュー」「クリスタルは、うまいことやった」とネット上で騒がれた。

 そんなクリスタルが、ヒューの死後5日たった現地時間2日、初めてコメントを出したのだ。

 クリスタルは米大手芸能誌「People」を通して、「お悔やみをくださった多くの方々に返事をしなければと思いつつ、そんな気分になれずにいて申し訳ありません。ただただ悲嘆に暮れており、まだ現実を受け入れられずにいます」「土曜日、彼を埋葬しました。彼は今、永遠の時を過ごしたいとずっと願っていた場所にいるんだと確信しています」と悲しみをあらわにした。

 続けて、「彼はアメリカン・ヒーローでした。パイオニアでもありました。心が広くて謙虚な魂を持つ人でした。自分の人生と家を世間に公開し、みんなを招き入れてくれました」と夫をたたえ、「彼にどれほど愛されているのかを、私はしっかりと感じていました。私も彼のことを、とても愛していた。彼には本当に感謝しています。彼は私に人生をくれた。私を導いてくれた。いたわりとは何かを教えてくれた」と悲痛な思いを綴り、「彼のそばにいられて、彼の手を握りしめることができて、彼にどれだけ愛しているのか伝えられたことを、永遠に感謝し続けます」と夫への愛を表現した。

 そして、「彼は私の人生を変えてくれた。私を救ってくれた。毎日、愛されていると感じさせてくれた。彼はかがり火のような存在で、ほかの人にはない力があった。これまでも、これからも、ヒュー・M ・ヘフナーのような人は現れないでしょう」とし、「皆様と一緒に喪に服します。たくさんのお悔やみを頂き、感謝します」と結んだ。

 かつて結婚式をドタキャンし、「PLAYBOY」表紙に「逃げた花嫁」とシールを貼って販売されたとき、クリスタルは大激怒していた。その翌月に出演したラジオ番組では、「ヒューとのセックスはたった2秒しか続かない」「セックスする気になんかなれない。彼とセックスしたのは、その1回だけ」「彼は服も脱がない。てか、彼の裸を見たことないわ」と暴露。「85歳なんだから勘弁してあげなよ」とヒューに同情が集まったものだった。

 それゆえ、その後復縁・結婚した時も「金目当て」としか見られなかったのだが、2人はSNSで仲むつまじい写真を披露するようになる。以前にヒューと交際していたプレイメイトのシャノン姉妹が「ヒューは『バイアグラの飲みすぎで、聴力をなくしたけど、後悔してない』って言ってた」と暴露していたこともあり、「今もバイアグラを飲んで頑張ってるのか」と噂されたりもした。

「TMZ」は、ヒューが息を引き取ったのを見守った中には、最初の妻との間の子で「PLAYBOY」の経営を担当していた娘クリスティー、2番目の妻との間にもうけたマーストンとクーパー、そして2番目の妻であるキンバリーがいたと報道した。その後、英大手タブロイド紙「デイリーメール」が「長男を含むヒューの実子4人が高級日本食レストランで集まったメモリアル・ディナーに、クリスタルは招待されなかった」と報道。そのため、クリスタルはヒューの死に立ち会わなかったのではないかという臆測が流れていた。

 クリスタルは今回の声明で、亡くなる瞬間ヒューの手を握り「愛している」と伝えたことを示唆していた。その内容から、ネット上では「夫婦愛はあったのかも」「夫婦はセックスでつながっているものではないと知っていたから、ヒューはクリスタルを選んだのかもしれない」という声が上がっている。

 彼女の今後は、まだはっきりしていない。また歌手活動をするのか、それともヒューの歴代の恋人たちのように、ヒューやプレイボーイ・マンションでの思い出本を執筆するのか。クリスタルの動向が注目されている。

最終更新:2017/10/04 20:31
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