「彼氏のワキガに腹が立ち」23歳OLが“ワキガ研究者”に! 脇臭アイテムの見分け方
職場の同僚がワキガで苦しんでいる人や、自分自身ワキガの悩みを抱えている人は少なくないはず。何しろ、ワキガは10人に1人もいるというのだ。そんなワキガ界において、「彼氏がワキガだから、なんとかしたくてワキガ対策クリームを開発した」という人がいる。20代をワキガに捧げた研究者であり、ワキガ対策クリーム「ハイネス」と、デオドラント石鹸「ハイネス 薬用にごり石鹸」を開発した大場紀子氏に話を伺う。
■彼氏のワキガに一念発起、商品開発へ
――「ハイネス」の開発のきっかけは、彼氏の脇のニオイを改善したい、という思いからだったそうですね。
大場紀子氏(以下、大場) はい。付き合う前からちょっと「臭いな」と思っていたんです。でも性格も相性もいいので「ニオイくらい大丈夫」と我慢していたんですが、それでも夏場はつらいときがあって。彼氏にイラっとするようなことがあると、「脇も臭いし!!」みたいに余計に腹が立ってしまって。
――彼氏に自覚症状はあったんでしょうか?
大場 彼氏の家に行くと洗面所に制汗剤はあったので、少しは気にしてたのかなと。ただ、そういった市販のデオドランド製品を彼氏に一通り試してもらっても効果がなく、これは自分で開発するしかないなと。
――彼氏の脇が臭いときに「なんとかしてよ!」となるのはよくわかるのですが、そこで23歳の女性が「じゃあ、ワキガに効く製品を開発しよう」とは、なかなかならないですよね?
大場 当時、化粧品関連会社でOLをしていて、デオドランドなども扱っていたので多少知識はあったんです。あと、もともと成分を調べるのが好きなオタク気質なところがあって。よく化粧水なんかもお肌の調子に合わせて、成分を調べて手作りしたりしていたんです。そこでデオドラントも調べに調べていたら、今ある既製品に足りないモノがいくつも見えてきました。
――試作はどのくらい続けたのですか?
大場 2年以上かけて150回以上のテストをして、試作品は30個以上は作りましたね。試作品は彼氏やモニターの方で試すほか、メーカー内で「どのくらい細菌の数が減ったか」「それが理想とする数に近づいていったか」など、数値での確認も並行して行いました。
――「ハイネス」と従来型のデオドランド商品の違いは何でしょうか?
大場 デオドランド製品において大切な機能は「汗を抑える機能」「ニオイの元となる細菌の発生を抑制する機能」「発生したニオイを消臭する機能」の3つです。ですが、市販されている製品はそのうちの一部しか使われていないものが多いんですね。ハイネスでは3つの成分の全てを配合しています。これによって従来品とは比べものにならないくらい、消臭効果が長時間作用します。
よく、脇を拭くシート型のデオドランド商品がありますよね。ああいった商品は「発生したニオイを消臭する機能」の成分は使われていますが「汗を抑える機能」に関わる成分は使われていないものが多く、結局また汗をかいてしまい、同じことの繰り返しになってしまうんですね。
一方、スプレータイプの制汗剤は「汗を抑える機能」はありますが、「発生したにおいを消臭する機能」はないものが多いんです。また、制汗剤だと香料の匂いでごまかしているケースも多いですよね。
――あの香料とワキガのニオイがまざったニオイって、ウっ、となりますよね。
大場 ハイネスは無香料です。殺菌の成分が入っているので、軽く消毒のような香りが塗ったときはしますが、すぐ気にならなくなります。ですので、香水を使われている人も使いやすいですよ。
――「ハイネス」は石鹸とクリームがありますが、成分の違いがあるのでしょうか。
大場 「ハイネス 薬用にごり石鹸」もクリームも主要成分は一緒です。「石鹸はデリケートゾーンにも利用できる」というのがクリームとの違いですね。足の臭いにも使えますよ。また、石鹸とクリームを一緒に使うと相乗効果もあります。