テレ朝『スマステ』打ち切りめぐる“非常識”――香取に伝えないのは「おかしい」と業界怒り
9月23日に最終回を迎えた元SMAP・香取慎吾のレギュラー番組『SmaSTATION!!』(テレビ朝日系)。最後の生放送で、香取は番組の終了を「新聞で知った」などと明かしていたが、これに対し、同局の早河洋会長は26日の定例会見で「テレビ局が個人に通知することはない。事務所に連絡する」とコメントした。業界内では「局トップとして、このコメントはあり得ない」などと、物議を醸しているという。
香取は、番組終了を新聞による報道で知った後、「8月12日にプロデューサーから『終わります』って聞いて、『あ、本当に終わるんですね』って(思った)」と語っていた。
「これを受け、早河会長は『私どもと(香取が9月8日まで所属していたジャニーズ事務所が)話し合ってということ』『我々は個人でなく、事務所と行動しているわけで、(香取に知らせていなかったのは)何か意図があってということはありません』などと釈明しました。ですが、この言い分は明らかにおかしいんです」(芸能プロ関係者)
それには、『スマステ』が16年もの歴史を持つご長寿番組だったことも関係するようだ。
「10年以上続いた番組のMCに対し、報道される前に“打ち切り”を知らせないなど考えられません。普通はプロデューサーから、事務所への通達と同じタイミングで知らせるのが当たり前ですし、なんなら先にMCに伝えてもいいくらい。それだけに、今回のやり方では『テレ朝は香取を煙たがっていたのでは?』と思われても仕方がありません」(同)
そもそも、番組の打ち切りが報じられたのは、後番組となるドラマのキャスティングが進められていたことが判明したためだった。
「報道時点で、テレ朝は、香取はおろかジャニーズにも打ち切りを説明していなかったため、“極秘裏な打ち切り”だったとみられています。しかも、香取が事務所を去るタイミングでの打ち切りとあって、局が『ウチは、香取ではなく、ジャニーズを支持します』とアピールしたいがための決定だったようにも感じますね」(テレビ局関係者)
一方で、香取と同じく退所組の稲垣吾郎、草なぎ剛は、それぞれキー局のレギュラー番組が残っているが、それらも今後どうなるのかは不透明なまま。
「そんな中、3人が11月にインターネットテレビ局・AbemaTVで72時間の生番組に出演すると発表されました。これでは香取らとキー局の溝は、今後さらに深まっていくことになりそうです。3人も、彼らの新事務所・CULENの代表を務める飯島三智氏も、それをわかった上でネット進出を決めたのでしょうが……」(同)
3人が現在出演中のレギュラー番組も、『スマステ』と同じ道をたどることになるのだろうか。