セカオワ・Saori、手書き文字からわかるFukaseへの依存度【THE 筆跡鑑定ファイル】
『NHK紅白歌合戦』にも出場した人気バンドSEKAI NO OWARI(セカイノオワリ、以下セカオワ)。音楽性だけでなく、メンバー4人が「セカオワハウス」と呼ばれる都内の一戸建て住宅で共同生活を送るライフスタイルも注目を集めている。そのメンバーの紅一点、Saori(藤崎彩織)が10月28日に小説家デビューを予定しており、それに先立って手書き原稿の一部が公開された。筆跡鑑定人で、筆跡心理学に基づいた書籍『自分のイヤなところは直る!』(東邦出版)の著者、牧野秀美氏に筆跡から、その人物像を読み解いてもらった。
■繊細で内向的、自分の世界を大切にする
――9月5日に、特設サイトで序盤の手書き原稿が公開されました。特徴的な文字だと思いますが、この筆跡から何が読み取れますか?
牧野秀美氏(以下牧野) Saoriさんの人となりを文字から読み解いてみたいと思います。まず、行が緩やかにうねっています。これは情緒性が豊かな証拠で芸術家、音楽家タイプに多い特徴です。小説を書くことも、いつかは通る道だったのでしょう。
――小さく可愛らしい字ですよね。
牧野 「小字型」(文字が小さい)の人は、内向的で自分の世界を大切にします。自分のよく知っている場所や人たちの中では、安心して自分らしさを出せます。セカオワワールドでは大胆な演出に身をゆだねますが、自分ひとりでどんどん知らないところに出かけていくようなタイプではありません。デリケートで繊細です。
また、縦線の突出(横画から上に飛び出す縦画の長さ)は控えめですので、自己主張は少なく、まさに補佐型、秘書役です。内向的ですので、他者を通して自分の存在をアピールする方法を取るでしょう。へんとつくりの空間が広いのは、自分と違う考え方や人など、さまざまなものやことがらを受け入れられることを表しています。