『黒革の手帖』全話平均11.4%も……「納得いかない」「中途半端」と物議醸したラストシーン
武井咲主演の連続ドラマ『黒革の手帖』(テレビ朝日系、9月14日放送)の最終回が、平均視聴率13.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)で幕を閉じた。この数字は全8話の中で最高記録となったが、ネットユーザーの間では「終わり方に納得がいかない」と“消化不良”が起きているようだ。
武井演じる主人公・原口元子が、夜の銀座で貪欲に生きていく姿を描いた同ドラマ。初回から最終回まで2ケタ台をキープし、全話平均も11.4%と決して悪くはなかった。
「最終回では、元子がついに最高級クラブ『ルダン』を手に入れ、銀座のトップに上り詰めました。しかし、その裏では元子を敵視するホステス・山田波子(仲里依紗)らが不穏な動きを見せ、ネット上の視聴者は『どうなるの!?』と見入っていた印象です」(芸能ライター)
ところが、エンディングは元子のもとに警察が来るという場面でプッツリと終わってしまい、ネット上には「これで終わり? ワケがわからない」「中途半端なラストで、納得できない」「最終回だからって、いろいろ詰め込んだわりに、端折りすぎ」などと、モヤモヤした空気が広まった。
「同ドラマは2004年にも米倉涼子主演で放送され、その際も似たようなラストを迎えたものの、05年の“続編”につながりました。しかし、武井は今月1日にEXILE・TAKAHIROとの結婚・妊娠を同時発表しただけに、『武井の場合は続編やるにしても、いつになるかわからない』と、困惑の声が飛び交っています」(同)
一方で、全話を通して武井よりも注目を集めたのは、上星ゼミナール理事長・橋田常雄役の高嶋政伸の“怪演”だった。
「橋田は、序盤から元子に肉体関係を迫っており、その言動が視聴者の間で『キモい!』と話題になっていました。特に最終回は“キモさ全開”といった感じで、橋田は自身が“予備校の理事長”ということになぞらえて、元子に対し『愛の偏差値』『入学式を挙げよう』『いい加減合格させてくれよ』などと迷言を連発。すると、ネット上では『待ってました!』『このドラマの見どころは高嶋さん』『最初はキモかったのに、今は一周回って愛おしい』と、元子そっちのけで盛り上がっていたんです」(同)
こうして、脇役に食われてしまった格好の武井だが、おかげで低視聴率を免れたという点では、高嶋に感謝すべきだろう。