“結婚できない男”今田耕司に教えたい「外見が玄人、内面は素人」というオンナの正体
羨望、嫉妬、嫌悪、共感、慈愛――私たちの心のどこかを刺激する人気芸能人たち。ライター・仁科友里が、そんな芸能人の発言にくすぐられる“女心の深層”を暴きます。
<今回の芸能人>
「食べることが好きな人がいいね」今田耕司
『おしゃれイズム』(日本テレビ系、9月10日)
人気男性芸能人の「結婚したいのに、できないネタ」ほど白々しいものはないと私は思っているが、彼らが実際にどんな生活をしているかは別として、視聴者にウケる「結婚できないネタ」にはコツがある。大前提として、売れていることが必要だが、人格のクセが強すぎないこと、そこそこ恋愛していることだろう。結婚できない理由が「人格が破たんしているから」とか「オンナ遊びがすごすぎる」というのはNGだ。
そういう意味で言うと、今田耕司は「結婚したいのに、できないネタ」がハマるタイプだと思う。テレビ上の人格にクセはないし、私生活では潔癖症という点も、視聴者を面白がらせる“ネタ”に昇華している。『人生が変わる1分間の深イイ話』(日本テレビ系)にて、「飲んで帰ってきても、掃除と洗濯は欠かさない」「後輩や彼女が洗い物をしても、自分でもう一度洗い直す」「家政婦を雇ったけれど、掃除する場所がないくらにきれいで驚かせた」といったエピソードを披露し、「みなさん、気持ち悪いでしょ?」と笑われてみせた。潔癖症売りをする芸能人は、「自分が普通」と言い張るものだが、この「他人から見てオカシイ感じ」が理解できなければ、笑いにならない。同じことが、結婚できない売りにも言えるのではないか。
今田も、時が来ればサラっと結婚するだろうが、2014年放送の『芸人報道』(同)で本人が掲げた結婚の条件39箇条は、私にとって面白かった。挙げた条件は以下のとおり。
1.身長163センチ以上/2.年齢28歳以下/3.日本人もしくはハーフもしくはロシア人/4.美人/5.肌がキレいで薄化粧/6.脚がキレい/7.カカトがキレい/8.歯と歯茎がキレい/9.手がキレイ/10. 手を握ったときにしっくりくる/11.やせすぎていない/12.頭皮のニオイがしっくりくる/13.明るい/14.キレい好きで少し大ざっぱ/15.子ども好き/16.運動神経が良い/17.車の運転ができる/18.箸の持ち方がきれい/19.肌にしっとり感がある/20.少食でない/21.お酒が好き/22.よく遊ぶ所が、西麻布や六本木ではない/23.クラブが好きじゃない/24.映画が好き/25.ファッションに興味がある/26.ハワイが好きすぎない/27.占い・風水にはまりすぎていない/28.今までの交際人数が、嘘でもいいから5人以内/29.売れてる芸能人とつきあったことがない/30.タトゥーを入れている男友達が多くない/31.タダで海外旅行に行ったことがない/32.ハリウッド関係者とご飯を食べたことがない/33.帰省する田舎がある/34.両親と仲が良い/35.お母さんが今田に否定的でない/36.部屋にペーパークラフトがない/37.動物が好きすぎない/38.AVを買うのを止めない/39.今田が出演した番組に、意見を言わない