真木よう子を窮地に追いやった、『セシルのもくろみ』放送中の前代未聞“騒動”を振り返る
低視聴率とドラマ以外の騒動で注目を集めた、真木よう子主演のフジテレビ系連続ドラマ『セシルのもくろみ』(木曜午後10時~)最終回(第9話)が9月7日に放送され、視聴率は4.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と爆死し、寂しく幕を閉じた。
初回で、いきなり5.1%とつまずき、第2話では4.5%と早くも5%割れ。その後も、第3話は4.8%、第4話は4.4%、第5話は3.8%、第6話は3.7%、第7話は4.4%と低迷。第8話では、一連の騒動効果があったのか、自己最高の5.3%まで数字を上げたものの、最終回は3番目に低い数字まで落ち込んだ。全話平均は4.5%となり、民放プライム帯の連ドラの中で平均視聴率が5%に届かなかったのは、今年1月期の小雪主演『大貧乏』(フジテレビ系)の4.99%以来の惨事となった。
『セシルのもくろみ』は、おしゃれにまったく興味がなかった体育会系の普通の主婦・宮地奈央(真木)が、ファッション雑誌「ヴァニティ」の編集デスク・黒沢洵子(板谷由夏)に読者モデルとしてスカウトされ、一流のモデルへと成長を遂げる姿を描いた作品。
最終回では、「ヴァニティ」を辞めた黒沢が、元カバーモデルのハマユカこと浜口由華子(吉瀬美智子)を編集者として招き、新雑誌「ジョワイユ」の創刊準備を始め、宮地に「新雑誌のカバーモデルになってほしい」と声をかける。「ヴァニティ」はハマユカが卒業して、編集長が替わり、路線を変更。元ナンバー2の安永舞子(長谷川京子)がカバーモデルになったが、売り上げが急落。新編集長と安永はスタッフとモデルを前に謝罪し、旧来の“読者共感路線”に戻すことを宣言する。悩んだ末、宮地は「ヴァニティ」に残る決断をし、安永と二枚看板となって、ファッションショーのランウェイにたどりつくというストーリーだった。
2年ぶりの連ドラ主演となった真木は、6月にTwitterを開設し、ドラマを必死でPR。寄せられたコメントに返信するなど、当初は“神対応”と称された。ところが、「東京スポーツ」が8月20日発行の紙面で、「(第5話の)視聴率3.8%。こんなに視聴率が低いからぜひ、ドラマを見てください」とツイートしたと報道(真木本人は否定)。同紙によると、視聴率は調査するビデオリサーチ社が管理し、契約会社だけに配布する資産であり、何の断りもなく、視聴率データを個人のTwitterで公表したのは問題で、フジの編成幹部が同社の本社まで謝罪に出向く事態にまで発展したという。この行為でスポンサーの信頼を失ったため、同ドラマは打ち切りに向けた協議が行われており、“ヤバい女優”とのレッテルを貼られた真木は“女優廃業危機”とまで報道されてしまった。