タッキー&翼は「王子様と僧侶」――業界関係者が語る「活動休止せざる得なかった」理由
9月3日、ジャニーズ事務所所属のタッキー&翼が、今月をもって活動休止することを発表した。第一報は「スポーツニッポン」で、その後、ジャニーズ事務所が正式発表。両者とも舞台にドラマ、また滝沢秀明は後進育成など、ソロ活動が中心だったことから、「実質的に活動休止状態だった」(芸能記者)とされるタッキー&翼だが、このタイミングでの発表にはどんな理由があったのだろう。
タッキー&翼は今年、デビュー15周年の節目を迎える。しかし、今井翼が本格的にフラメンコにのめりこみ、ソロ活動を活発化させた2007年以降、2人揃っての活動の場はどんどんなくなっていった。
「『スポニチ』記事では、『方向性の違い』など、暗に不仲を連想させるような記述もありましたが、それはちょっと違いますよ。そもそも両者はプライベートで頻繁に連絡を取り合うようなことはないし、互いの誕生日会を開くといったエピソードも、“ファンに向けて”という意味合いが強く、ビジネスパートナーとして信頼し合う間柄という印象です。むしろ今回の発表は、ファンのためにも中途半端な状態にしておきたくない、という意思表明だったのでは」(情報番組デスク)
結成当初こそ、両者の置かれた状況や目指す先は同じだったかもしれないが、現在は「立場も違えばスタンスもまるで異なっている」(同)という。
「事務所は、滝沢に“ジャニーズ内での後進育成”を期待しており、滝沢本人もそれに応えようとしています。一方の今井は、フラメンコにハマったと思えば、今では事務所を通さず何度もスペインに渡るなど、独自の道をひた走るタイプ。『現状ではお互いのよさを生かせない』という点については、本人同士や関係者だけでなく、ファンもわかっていたはずです。一部ジャニーズファンの間では、タッキー&翼のCD売り上げ低迷により、事務所が活動休止の決断を下したのではないかとささやかれていますが、業界内では、『本人たちの意志を尊重した形だろう』といわれていますよ」(同)
ジャニー喜多川社長からの信頼も厚く、ジャニーズの王道を突き進む滝沢に対して、今井は近年、周囲から「変な人」と言われる存在になっていたそうだ。
「ヒゲを生やし、常に体を鍛えているというだけでも、ジャニーズアイドルとしては異端といえるでしょう。さらに彼は、何か1つのことにハマると、ほかのことがまるで気にならなくなってしまうストイックな人物。その世間離れした姿を見て、『僧侶のようだ』と語るジャニーズ関係者もいるほどです。“王子様”のイメージを守るタッキーとは、やはり別次元のタレントだけに、業界内では『活動休止もやむなし』といった反応です」(同)
“王子様”と“僧侶”が、再びアイドルユニットとして、ファンの前に姿を見せる日に期待したい。