コラム
【THE 筆跡鑑定ファイル】

稲田朋美は「物事を気分で決める」、防衛大臣は“場違い”だった!【THE 筆跡鑑定ファイル】

2017/08/28 15:00

――稲田さんの名前にもある「美」は、女性の名前でよく使われる漢字です。「美」の筆跡鑑定のポイントについて教えてください。

牧野 いくつかありますが、ここでは横棒の間隔に注目です。間隔が均等なら物事を理詰めで決めるタイプ、非均等なら気分で決めるタイプですね。稲田さんの場合は非等間隔ですので、物事は気分や感覚で決定するタイプです(「朋」の横棒の間隔も非均等です)。

 もちろん、もともと弁護士で政治家なのですから、理詰めで主張を組み立てることはできるでしょう。しかし、素の状態での決定は、気分に左右されることが多いようです。押しに弱く、その気になりやすいともいえます。

 さらに、「朋」の横画の部分に、自分らしい工夫を加えています。これはお手本の形にはないもので、自己流でしょう。稲田さんは「人からどう見えるか」という視点よりも、「自分流のアレンジを加えたこと」に満足するのでしょう。そういう意味では、視野は狭いといえそうです。また、ハネも弱いです。防衛白書のサインは標準程度にハネていますが、ほかの画像では縦書きの「朋」の字に見られるようにハネが全くない形がほとんどです。これは良く言えば切り替えの速さ、悪く言えば責任感に乏しい、飽きっぽいということができます。

■場違いなポストに任命した側にも責任はある

牧野 まとめますと、稲田さんの文字からは、このようなことが読み取れます。

・のんびりおっとり型で、エネルギッシュに行動するタイプではない
・危機管理能力に乏しい
・客観的視点に乏しい
・弱いハネから見る責任感のなさ
・諦めや切り替えは速い

――上に挙げた気質は、もし稲田さんが「強くワンマンなリーダーの秘書」であるとするなら、むしろ生かせそうな点もありますね。あと、「貴族的で出すぎたところがない、おっとり型」って、モテそうな気質です。

牧野 はい。ただ、ハードでシビアな防衛省のトップは場違いでしょう。しかし彼女を責めるのは酷です。もっと適した場所があったはずなのに、これでは彼女を任命したのは何か意図でもあったのかと勘繰りたくなります。稲田さんらしさをフルに生かせるような場所で、政治家として力を発揮されることを願います。
(石徹白未亜)

牧野秀美
筆跡鑑定人。筆跡アドバイザー・マスター。筆跡心理学をもとにした鑑定と診断を行う。著書に『名前を書くだけ 自分のイヤなところは直る』(東邦出版)
ほっかいどう筆跡鑑定研究所

最終更新:2017/08/28 15:00
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