『黒革の手帖』武井咲の顔は「小娘にしか見えない」? Dr.高須幹弥が“悪女顔”を解説
【第45回】「高須幹弥センセイ、“悪女顔”の定義を教えてください!」
勤め先の銀行から横領した巨額の金で、銀座のクラブのママへと転身した主人公・元子と、彼女を取り巻く愛憎劇を描いた『黒革の手帖』。これまで5回にわたってテレビドラマ化され、6度目となる今回は、武井咲を主役に迎えて現在放送中だ。同作最年少という23歳での元子役抜擢、しかも武井にとっては初めての悪女役とあって、放送開始前から注目を集めていたが、いざ始まると「悪女のクラブママではなく小娘」といった声も聞こえてきた。その原因って、やっぱり顔立ち? 高須クリニック名古屋院・院長の高須幹弥先生、武井咲の顔は悪女に見えますか?
■悪女顔の定義とは?
まず悪女顔の定義は、面長で、頬・エラ・顎先が出っ張った彫りの深い骨格により、こめかみが窪んだり頬がこけたりしたように見える“不健康そうな老け顔”であることが挙げられます。また、切れ長で細く吊り上がった目と眉、縦に長くて先が下に向いた鼻など、「怖そう」「性格がキツそう」というイメージにつながるパーツも悪女顔の特徴と言えるでしょう。
ネット上では菜々緒さんやシシド・カフカさんが悪女顔と言われているそうですが、確かにどちらも悪女顔の定義に当てはまりますね。菜々緒さんは面長で顎先が長く、頬骨も程よく横に張って頬がこけて見えるので、輪郭が特に悪女っぽい。目も細く釣り上がっているし、鼻も鼻筋の通った縦に長い鼻をしていて、鼻先も下に向いているので、より意地悪そうに見えます。
シシドさんは彫りが深く、頬骨とエラが張り、顎先も出た面長な輪郭をしている上、鼻も長く鼻先が下に向き、目も細くて釣り気味と、悪女顔の条件が揃っていますね。さらに、目が小さいことで、菜々緒さんよりもより悪女顔に見えると思います。
■武井咲の元子役は10年後がベスト!?
では、武井咲さんの顔を見てみましょう。
輪郭はやや面長ですが、頬がふっくらしていて肌にハリもあり、健康的に見えますね。特に目が特徴的で、開きがよく、幅広のキレイな平行型二重の大きな目をしているので、可愛らしい印象を与えてしまうんです。誰もがあこがれるような愛らしい顔立ちで、残念ながら悪女のイメージではありません。強いて悪女っぽいところを挙げるなら、若干面長な輪郭と、目の横幅が広く、釣り気味なことくらいかな。
小娘やキャバ嬢に見えてしまうというのも、若さゆえに肌や頬にハリがあり、笑うと頬がぷっくり膨らんで笑顔が可愛くなること、また、年齢的にもクラブのママよりキャバ嬢に多い年頃であることが大きいでしょうね。あと10年ほどして、頬がこけたり目が窪んだりと顔が老ければ、意地悪そうな雰囲気が出てクラブのママ役が似合うようになるかもしれません。
なお、一部では「武井咲は元ヤンだから悪女っぽい」との声もあるようですが、ヤンキー顔と悪女顔の定義はほぼ同じで、メイクや髪形、服装で違いが出るくらいなので、武井さんには当てはまりません。ただ彼女の、初々しさがなく、世の中を舐めているような上から目線の元ヤンオーラにより、悪女っぽい雰囲気が出るということはあると思います。