高畑充希『過保護のカホコ』視聴者を虜にする、脚本の“イライラ”と“スッキリ”の波
8月9日午後10時から、『過保護のカホコ』(日本テレビ系)第5話が放送される。初回は11.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、第2話は10.8%、第3話は12.0%、第4話は11.1%を記録して好調を維持し、視聴者からの評判も上々のようだ。
同ドラマは、何から何まで親に頼りきりで生きてきた、史上最強の箱入り娘・カホコ(高畑充希)が、自分の力によって家族の問題を次々と解決していく“痛快ホームドラマ”。
第4話でカホコは、母親・泉(黒木瞳)に初恋の相手・初(竹内涼真)に会うことを禁止され、さらに初のことを悪く言われたため、人生初の反抗をする。冷戦状態が続く母娘の板挟みになった父親・正高(時任三郎)は、なんとか2人の仲を取り持とうとするも、うまくいかない。
そんな中、カホコはついに初に告白するも、あっさりフラれてしまい、失恋のショックで引きこもり状態に。さらにカホコは、酔った勢いで初の元へ向かい、初の描いた抽象的な絵を破壊し、人物画だけを絶賛するという暴挙に出るのだが、初はストレートに作品を評価するカホコに心を動かされ始める。
「同ドラマが視聴率2ケタをキープしているのは、視聴者の“イライラ”をくすぐり、それを“スッキリ”させる……というストーリー展開が絶妙だからかもしれません。例えば、泉の過干渉ぶりを描き、その後カホコにズバッと反抗させるという流れは、視聴者も見ていて気持ちがいいのででしょう」(同)
第4話では、正高が泉とカホコを怒るシーンに、視聴者から絶賛の声が上がっていた。
「正高が、『お前たちが愛してるのは、俺が稼いで来る金だ。俺はもうやだ、疲れた!』と、たどたどしく怒る様子には『パパの気持ち、わかるよ』『パパ、よく言ったよ! 正論!』『パパの不器用な怒り方が切なくて心にしみる』と大反響が起こっていました。こうした反応が上がるのは、泉とカホコの強烈なキャラクターと対立がしっかり描かれているからなのでは」(同)
第5話で正高は、居心地の悪い実家に身を寄せ、妻と娘の方から謝ってくるのを待つ。一方のカホコは、社会経験を積むためにアルバイトとインターンを探すも、泉が勝手に職場を決めて、仕事でも手助けをするという相変わらずの過保護っぷり。しかしカホコに成長を感じた祖母の初代(三田佳子)は、カホコを信じて子離れするよう泉に助言をする。
「カホコや正高に怒られても動じなかった泉が、今度は祖母と交戦しそうな展開に。泉はウラの主人公と言ってもいいかもしれませんね。カホコとともに、泉がどう変化していくのかに注目する視聴者も多いはずです」(同)
視聴率も評判も絶好調の『過保護のカホコ』。視聴率の最高記録更新に期待がかかる。