仁科友里の「女のためのテレビ深読み週報」

三遊亭円楽、不倫謝罪会見から1年――開き直り発言に見る“売れてる芸能人”のズレてるところ

2017/07/27 21:00

「芸に携わる人間は、男女がわからないといけない」と発言

 あれから1年。7月23日放送の『ウチくる!?』(フジテレビ系)に出演した円楽は、「芸に携わる人間は、人間の機微がわかり、男女がわからないといけない」と発言。司会の中山秀征に「師匠、自分に置き換えて発言されてる?」とイジられると、「1年以上たったら、ヤメろ」と不倫話を蒸し返すなと主張した。もし“女遊び”が本当に芸に必要で、度量の広い妻がいるなら、かつての不倫を隠すことなく、面白いことの一つや二つ言えばよかったのではないか。円楽から感じるのは、「世間に悪く言われたくない」という小心と「でも、金は使いたくない」という吝嗇(不倫がバレて困るなら、申し開きができないラブホテルではなく、それ相当のお金をかけた施設を取るべきだった)である。

 陣内智則も全然わかっていない。フジテレビアナウンサー・松村未央と再婚を果たした陣内は、7月20日放送の『ダウンタウンDX』(日本テレビ系)に出演した。先月、フジアナウンサー・山崎夕貴とお笑い芸人・おばたのお兄さんの熱愛が発覚。フジのエースアナウンサーと、売れているとは言いがたい芸人の格差恋愛は世間を驚かせたが、1カ月もたたないうちに「フライデー」に、一般人女性が“おばたとの一夜”を独占告白したのだ。

 山崎アナから、おばたとの交際を相談されていた松村アナは、浮気の件も知っていたそうだ。おばたの浮気を知った松村アナについて、陣内は「すごく低いトーンで『許せない。大好きな夕貴ちゃんを悲しませるなんて』と、彼女も泣いていた」と話していた。自分の妻は、後輩のために涙を流す優しい女性であることをアピールしたかったのかもしれないが、これ、完全に陣内に対する牽制だろう。かつて松村アナが、クリスマスイブに陣内のマンションに通う姿を「フライデー」に撮られたことで、2人の交際は明るみになったが、1月中旬には、陣内が読者モデルと手をつないで自宅に入っていく姿を同誌に撮られている。交際発覚直後の浮気という意味で、陣内もおばたもまったく一緒であり、松村アナは「あの時の屈辱を忘れていない」「また浮気したら、どうなるかわかってるだろうな」と陣内に訴えているのではないだろうか。

 円楽は妻を「たいしたカミさん」、陣内は松村アナを「本当にいい子」と言うが、それは円楽、陣内が「売れている芸能人である限り」という条件が付く。浮気はやめられないだろうから、売れ続けてねと言うしかない。

仁科友里(にしな・ゆり)
1974年生まれ、フリーライター。2006年、自身のOL体験を元にしたエッセイ『もさ子の女たるもの』(宙出版)でデビュー。現在は、芸能人にまつわるコラムを週刊誌などで執筆中。気になるタレントは小島慶子。著書に『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)、最新刊は『確実にモテる 世界一シンプルなホメる技術』(アスペクト)。
ブログ「もさ子の女たるもの


最終更新:2017/07/27 21:00
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