「バイアグラ」は女性にも効くというウワサ――元極妻が語る、セックスドラッグ裏話
今は亡き某指定組織の三次団体幹部の妻だった、待田芳子姐さんが語る極妻の暮らし、ヤクザの実態――。
毎日暑いですね。お元気でいらっしゃいますか? 少し前ですが、テレビをつけたら朝から画面に「バイアグラ」の文字が躍っていて、クラクラしました。松居一代さんがらみですね。
極妻時代は、朝から若い衆と掃除や洗濯、朝食づくりに追われていて、その間テレビがずっとつけっぱなしになっていました。
「わ、○○親分、逮捕(パク)られてるし!」「□□(芸能人の名前)、またシャブ? ウチも警察来るかしら」などとニュースやワイドショーを見ながらワイワイとやっておりました。懐かしいですね。
極妻引退(?)後は、しばらくテレビも見ていなかったのですが、最近は、朝、時計代わりにつけています。それで松居さんのニュースを見て、バイアグラの知識なら負けないなあと思ってしまいました。
■勃起薬はヤクザの合法シノギでもあり
1998年にアメリカで発売されたバイアグラが、日本で販売されるようになったのは翌99年でした。もちろん98年から、不良の間では「アメリカのすごいクスリがある」と話題でした。
「(自分の気持ちとは無関係に)飲んだ瞬間に、とにかくムックムクなんスよ!」と、試してみたという若い衆たちがはしゃいでましたね。若いんだからいらないんじゃないかと思いましたが、単なる新しもの好きなんです。で、こういうのを輸入できる不良がいるんですね。不良といってもいろいろで、英語はもちろん中国語やロシア語ができるとか、株の知識がめっちゃあるとかいう人も珍しくありません。
こういう人は、「小さな頃から悪ガキ」というよりは、大卒で大手企業にお勤めだったのに、主に女性問題などを「やらかして」いられなくなって、不良の世界へ……というルートが多かったです。今も同じなんじゃないですかね。こういう組員がいる組は、海外の合法ドラッグの買い付けや、株やFXで相当儲かってたと思います。もちろんウチは無縁でしたが。
たとえば私のオットの兄弟分のAさんは、海外の合法勃起薬の輸入販売で儲けておられました。もちろん豪邸は「バイアグラ御殿」と呼ばれてます。合法ですからリスクはほぼありませんし、傘下のソープランドとかでも売れるのでウハウハです。