彼のことは嫌いじゃない。友達ならいいが、結婚相手ではなかった【別れた夫にわが子を会わせる?】
――裁判が終わった後は?
「メールのやりとりから始まって、彼と連絡を取り合うようになりました。それから、普通に会うようになりまして、あるとき、彼にしれっとお金をせびられてしまったんです。困りましたよ。でも私、そのとき、『どうせ返ってこないけど、別にいいや』って思ってしまって。結局、貸してしまったんです。その後は、『お金貸して』って言われても、さすがに断るようになりましたよ」
――離婚後も、子どもを会わせてはいるんですか?
「会わせてますよ。『遊ぼう』って言ってくるし、子どもたちも『会いたい』って言うので。父と子たちで何をしているかって? キャッチボールするとか勉強教えてあげるとか、一緒に遊ぶとかは、たまにしかありません。いつも、彼の趣味であるお買い物に出掛けるだけです。ただし、だいたいは彼の買い物に付き合わされるだけで、子どもたちがおもちゃなどを買ってもらうことはまれ。そんなときは、帰宅した後、子どもたちは『行き損だったよ』って淡々と言うんですよ。この間も、そう言ってました」
――一緒に旅行に行ったりはしないんですか?
「私は秋になると森へキャンプに行くんですけど、この前、彼をボディガード的に連れて行ったんです。『来る?』ってなんとなく誘ったら、来ました。でも、彼が来ると、彼の分のお金がかかるし、『肉肉肉』とか『焼酎あるか』とか、うるさかったんですよ(笑)。なので、『もう呼ばなくていいよね』って、子どもたちと冗談めかして話してます。別に、来たいなら来てもいいですけど」
――面会することで、普段足りていない父親の存在感をカバーできると思いますか?
「それはないですね。なんで面会するかっていうと、『会おう』って言われるから会ってるだけ。それだけです。『会いたくない』と子どもたちが言ったら会わせない。そこはシンプルに考えています」
――そのほかに、彼との付き合いはあるんですか?
「誘われて、たまに2人で食事に行くこともあります。今でも彼に子どものことで何かと相談をします。結果よければすべてOKの彼は、私とまるで逆。だから、プロセスでぐしゃぐしゃと悩んでるときに、彼に相談すると楽なんですよ」