加藤綾子「セクシーポーズ」日テレ「清廉性」弁護士が斬る、女子アナ入社試験のおかしな項目!
元フジテレビのフリーアナウンサー、加藤綾子が7月10日深夜放送の『クジパン』(フジテレビ系)に出演。同局の入社試験で“セクシーポーズ”を求められた際に、スカートをまくり上げたことを明かした。これに対し、ネットでは、「セクハラ」「これを面白いと思って放送したフジテレビは倫理観が狂ってる」「気持ち悪い」等、非難ごうごう。テレビ局の入社試験で、セクシーポーズをさせることは法的に問題ないのだろうか。アディーレ法律事務所の吉岡達弥弁護士に聞いた。
■人格権侵害で損害賠償も!
吉岡弁護士によると、セクハラとは、相手の意に反する性的言動、性的嫌がらせ全般を指すという。
「入社を希望する学生等からすれば、入社試験で、『セクシーポーズをしてください』と言われたら、意に反していても断ることはできず、要求に応えざるを得ません。一般の場で同じことを言われたら、断る女性の方が多いと思いますし、入社試験だから、やむを得ず要求に応じ、『セクシーポーズ』をすると考えられますので、セクハラに該当します。セクハラに該当すれば、人格権侵害として損害賠償請求の対象となります」
そもそも、採用選考にあたって、男女で異なる扱いをすることは法律で禁止されているそうだ。
「例えば、結婚の予定の有無、子どもが生まれた場合の継続就労の希望の有無等一定の事項について、女性に対してのみ質問することは禁止されています(雇用機会均等法10条、労働者に対する性別を理由とする差別の禁止等に関する規定に定める事項に関し、事業主が適切に対処するための指針)。
当然、入社試験で、女性にだけ『セクシーポーズをしてください』と言ったら、この雇用機会均等法、指針に反します。そして、厚生労働大臣は、必要があるときは、事業主から報告を求め、助言・指導・勧告をすることができ(29条)、報告をしなかったり、虚偽の報告をした者に対しては、20万円以下の過料が科せられます(33条)。勧告に従わない場合には、企業名を公表することもできます(30条)」
現在、この試験項目はなくなったそうだが、加藤はフジテレビに対して損害賠償を請求する裁判を起こすことも可能だったということだ。