コラム
“噂の女”神林広恵の女性週刊誌ぶった斬り!【第372回】

松居一代、「恐怖のノート」の中身とは? “離婚騒動”で代理戦争が起きていないワケ

2017/07/11 21:00

 記事によれば、実際にノートを見たのは松居と親交のあるA氏だという。A氏によると、ノートには船越のプライベートな目標が箇条書きされていたらしい。

 そこには“子作り”“別れる”“DVの診断書”との箇条書きに加え、有名弁護士の実名や、浮気相手とされるハワイ在住の女性が来日する日程が、イニシャルで書いてあったという。

 それだけ!? らしい。これらのキーワードを見ただけで、松居は船越の浮気を確信したようだが、しかしマスコミが丸乗りして報じるにはいかにも弱い。しかも、これはあくまでこれはA氏が“見た”と言っている伝聞であり「週女」が実際見たものではない。

 そこで思い出されるのが「週刊文春」の存在だ。松居は4日に、YouTubeで動画をアップし、そこで「文春」編集長に手紙を書き、取材が始まったが、掲載予定の原稿を見せてもらえない、よって「文春に裏切られた」などと主張している。加えて興味深いのが「セブン」記事にあるこんな一節だ。

「(6月下旬)なんと松居さんは船越さんにハワイに愛人がいるといって『週刊文春』の記者と組んでハワイへ飛んだのです」(芸能関係者のコメント)

 つまり、松居は最も影響力の強い「文春」に夫の船越ネタをリーク、一緒にハワイに行って浮気の証拠を掴み、船越を糾弾する記事を書いてもらおうとした。しかしハワイでは、その証拠は掴めないどころか、逆に松居の証言や行動に疑問符がついた。だから「文春」は松居の思う通りの原稿は書くことはなかった。それを察知した松居は激怒、ということだろう。

 しかも“文春砲”とまで称される「文春」のこと。もちろん松居が持つ“恐怖のノート”の存在や内容も承知していたはずだ。だが、そのことに「文春」は触れていない。ということは――。

 さらに今回の報道の特徴は、メディアでの代理戦争が起きていないことだろう。こうしたドロ沼の、双方の主張が食い違う離婚劇、しかも夫婦が揃って有名人の場合、妻・夫それぞれのまったく異なる主張を代弁するマスコミが登場し、代理情報戦争になることが多いが、しかし今回はそれがない。

 船越が大手芸能プロのホリプロ所属で、一方の松居は個人事務所という事情も少しは作用しているかもしれないが、それにしても、松居の主張のウラがとれないということも大きいのだろう。「文春」も一度は松居に乗ろうとしたが、その意図通りの記事にはできなかった。

 しかしマスコミは今後も松居を追うだろう。面白いから。

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