10歳年上の舞台俳優と結婚して出産。別居したのに夫がついてきた【別れた夫にわが子を会わせる?】
――お子さんが生まれるまでは順調でしたか?
「生まれる3カ月ぐらい前に、切迫早産で入院しました。『運動しなさい』って産婦人科の先生に言われて、運動しすぎたんです。それで強制入院。生まれるまで、ベッドにはりつけ状態でした。その間、夫は地方公演に行ってて、いなかった」
――出産のとき、旦那さんは立ち会いましたか?
「もちろん立ち会いました。めっちゃビデオ撮ってましたね。本当なら子どもが出てくるところを撮ってほしかったんですけど、病院に『だめ』って言われて。そういうのを、ネットに流して売る人がいるんですって。それでしょうがないから、夫は私の顔を撮ってた。青筋立ってる私の顔を撮りながら、『どういう感じ? どういう感じ?』『うーん、スイカは出ないな』みたいな会話をするだけで、残った映像としては全然つまらない。それで産む瞬間になると、さすがに的確なコメントを考えるのもきつくて。思考が吹っ飛びました。夫は夫で、『子ども生まれた、やったー』って感じで喜んでたみたいです」
――新生児の頃は、どのような生活でしたか?
「産んですぐの4カ月は東京の実家にいて、ひたすら子どもの世話をしていました。その間は恐怖ですよ。新生児の命の責任って重いです。2時間ほっといたら死ぬわけですから。産後の肥立ちも悪く、私自身も病気の連続で死にそうでした(苦笑)。だから私、生後6カ月になるぐらいまでは、子どもを育てることしか考えてなかったし、子どものことしか見えてなかった。育児ノイローゼだったんですね。
一方、夫はですね、出産に立ち会った後、地方公演に出てまして、その時期、家にいなかった。だから夫は、私が一番大変で一番やばいところは見てなかったんです。とはいえ新生児の頃は、私が育児に対してとても神経質になっていたので、夫がいてくれても、何も任せられなかったし、何を言われても、何をされても怒っただけでしょうからね、夫が地方巡業で出ていたのは、むしろ幸いでしたね」
――旦那さんが巡業から帰ってきてからは、どうでしたか?
「生後4カ月で、夫が地方巡業から帰ってきて埼玉某所で同居を始めてからは、徹底的に育児をやらせましたよ。『夜、本当に限界だから、私は寝るから。母乳搾ったのが凍っているから、それを赤ちゃんにあげて』って言って、寝たら絶対に起きない(笑)。それで夫はやってくれたかって? もちろん。だって、やらなかったら死んじゃうもん。まあ、でも率先してやってくれてました」