『やすらぎの郷』加賀まりこの熱演が「心に響く」と視聴者絶賛! 死ぬ直前、誰に手紙を送る?
ニッポンのお茶の間をわかし続ける“昼ドラ”――そのあらすじと視聴者からの反響を、サイゾーウーマンが週1回(木曜日)お届けします!
『やすらぎの郷』(テレビ朝日/月~金、昼12時30分) テレビ業界人専用の老人ホーム「やすらぎの郷 La Strada」を舞台に、家族、財産(遺産)、過去の栄光、恋、死への恐怖、芸術への心残り……、さまざまな思いを抱える老人たちと、彼らに翻弄される脚本家・菊村栄(石坂浩二)の姿を描く物語。
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■6月30日(金)/65話~7月5日(水)/68話
65話では、姫こと九条摂子(八千草薫)が憧れのシノこと人気若手俳優・四宮道弘(向井理)とついに対面したのだが、無口なシノはほとんど口を開かない。しかし栄の入居者仲間である任侠スター・高井秀次(藤竜也)の名前を聞いた途端、シノの態度が豹変。栄の紹介によってシノと秀次が対面することに。憧れの人の前で挙動不審になるシノだが、秀次はシノに興味を示さない。視聴者からは直立不動でどもりながらしゃべるシノの姿に「本当に憧れの人と会ってしまったオタクの姿だ(笑)」「シノのコミュ障感がむしろ可愛い」との声が上がっていた。さらに秀次はシノにかまわず栄だけを自分の部屋へと連れて行き、自殺してしまった犬山小春(冨士眞奈美)の大きな肖像画を披露する。
時が流れ、「やすらぎの郷」に秋の気配が漂い始めた66話。入居者の三井路子(五月みどり)が、自分の構想を盗んで小説『流されて』を書いたと疑われる人気新人作家“濃野佐志美”の正体を暴くため、呪いの儀式「ナスの呪い揚げ」をするとのうわさが栄の耳に入ってくる。以前、ナスの呪い揚げをした時に、その効果か偶然か不明だが、呪い揚げられた人のうちの1人が死亡するという事件が起きたため、濃野佐志美の正体が井深凉子(野際陽子)であることを知っている栄は心配になる。その夜、栄はAEDの使い方を教わるという理由をつけて、介護士の野村(芳野史明)と非番の貫井医師(小野了)をバーカサブランカに誘い、万が一に備えるのだった。
67話では、しゃっくりが止まらなくなる、ということ以外特に凉子に何も起きず一安心する栄の姿が。そんな中、濃野佐志美が書いた小説『流されて』の舞台化が決まる。主演候補はお嬢こと白川冴子(浅丘ルリ子)で、演出家は、なんと栄が脚本を書くことを舞台化の条件にしているという。その夜、栄の元に脚本を書いてくれとお嬢が頼み込みに来る。
68話では、お嬢と水谷マヤ(加賀まりこ)がなぜか険悪な雰囲気に。断捨離にハマり女優への未練も捨てたというマヤは、久々の仕事のオファーに舞い上がるお嬢の姿に苛立っていたのだ。しかし、そんなマヤにも捨てられないものがあった。それは、小春が自殺直前に、40年以上絶縁状態のマヤに送って来た手紙だった。マヤは栄に、自分が死ぬ直前になった時、誰も手紙を出す相手がいないと考えると、どうしても手紙を捨てられない、と語りながら泣き崩れる。そんなマヤの姿に視聴者からは「加賀さんの演技に純粋に泣かされた」「周りにたくさん人がいたのに最期に手紙を出したい人がいない。ものすごく悲しくて寂しくて、でも共感できる台詞だった」「泣き叫ぶような、絞り出すような加賀まりこの言葉が心にズンと響いてくる」との声が続出。死ぬ直前、手紙を出す相手は誰なのか、視聴者自身が深く考えさせられたようだ。