敷地が狭い、線路沿い、騒音問題……保育園経営のマイナスポイントも、考え方次第でプラスに!?
「駒沢の森こども園」「衾の森こども園」、どちらも落ち着いた時期に入ってきました。4~5月は見学が毎日のようにあり、中には「両方の園を見てから、どちらの入園にするか決める」という人もいます。両方見学をした人は、なぜか全員、衾の森こども園の方を選ぶという、面白い流れになっています。まあ、私としてはどちらも経営する園なので、うれしいですが、園のカラーが出てきたのだと思いました。
どちらもお受験対応、同じアクティビティ、同じ保育方針なのですが、回している先生の年齢や雰囲気が違うせいか、子どもたちの様子も違ってきています。ベビーシッター事業では、「自分より若い人をお願いします(40歳以下)」という方もいれば、「年配で優しい人」を希望される方もいて、お母様によって、こればっかりは分かれるところなのです。
駒沢の森は、タレント保育士を始め、クレヨンしんちゃんの通う幼稚園の先生みたいな人が多いせいか、園児が先生とお友達感覚で、先生のことを「可愛い」と言う子もいるほど。衾の森こども園の方は、びしっとしているというか、園児たちが気づいたらフローリングのラインに沿って自然と座っていたみたいな感じで、園長補佐の先生が、子どもたちの心をぐっとつかんでいます。衾の森こども園は今年4月10日オープンの園で、一番上のこどもで4歳なのですが、すでに将来は有名小学校へバンバン合格できそうな予感です。
また、衾の森こども園は、駒沢の森こども園より敷地が小さいので、1日に2回お散歩へ行きます。駅チカ保育園のため、朝の会の時間を30分早めたことで、2回お散歩ができるタイムスケジュールが可能なのです。駒沢の森こども園は、自由業や自営業の保護者が多く、朝の会が10時でもギリギリの登園になる方も多く、2回散歩は難しいのが現状なのです。そのため、園児の運動量は、衾の森こども園の方が多くなります。衾の森こども園は駅チカ以外、売りのない立地(目の前が一方通行なので、比較的安全くらいしかない)なので、2回散歩を見学の時に押すようにしたら、活発なお子さんを持つ親御さんが、「だったら衾!」と選ぶようになったのかもしれませんね。不利な立地もやり方次第です。