小出恵介が「創業39年で最大の不祥事」でも解雇されない理由ーーアミューズが株主総会で謝罪
所属俳優・小出恵介(33)が17歳女性と飲酒、淫行騒動を引き起こし、小出の“無期限活動停止”を発表していた芸能事務所「アミューズ」の株主総会が行われた。株主からは当然、小出に関する質問も飛んだ。
事務所社長は「所属事務所としても責任を痛感しております。当人に替わり、また所属事務所として、多大なるご迷惑とご心配をおかけしましたことを、役員一同、心よりお詫び申し上げます」と頭を下げ、「結果として相手の方と親権者の方に大変なご迷惑をおかけしてしまい、できる限りの対応をさせていただいております」と沈痛な表情でコメント。「創業39年の中で最大の不祥事。コミュニケーションを密にしてきているので心配ない旨の回答をさせていただいていた中で、非常に重く受け止めています」と苦しい胸のうちを明かしたものの、「社会人として、犯してしまった罪をきちんと償わせるところまで向き合っていくことが、マネジメント会社の仕事ではないかと思う」と、小出の解雇を現時点で考えていないことも表明した。
放送直前だったNHK連続ドラマ6話すべてが放送中止、上映予定だった映画の中止、撮影開始間際のドラマ降板、出演CMの放送中止などなど……。小出騒動の損害賠償額は総額5億円を超えるといわれている。事務所が抱えた大問題。株主にとっても株価に大きく影響する騒動だ。事務所と小出の契約継続は、「推移を見守り、しかるべき時にしかるべき判断をさせていただきます」と株主に報告していた。
騒動のきっかけは、小出がドラマの撮影で大阪にいた5月初旬、飲んでいた席に現れた17歳の少女に小出が飲酒を勧め、宿泊していた超一流ホテルにお持ち帰り。これを少女が写真週刊誌に告白したことだった。告白までの約1カ月、双方で話し合いを持ったらしいが不調に終わった。
その後、出てきたのは「シングルマザー」「子どもは施設」「高校中退」といった少女に関するウワサ。また、「小出に500万円を要求した」と報じられ、少女の「ハニートラップ」説まで流れ出した。この報道が再び少女の逆鱗に触れることになったと伝えられたが、「すでに示談金1,000万円が支払われた」という記事もある。その裏で、小出にも新しいウワサが浮上。騒動の渦中に「口説かれ関係を持った」という女性も現れ(こちらは成人)、もう収拾がつかない。
事務所は「刑事事件に係る事案を含んでいる為」会見はできないと説明している。解雇されなかっただけ小出はラッキーだったのかも知れないが、こんな状況じゃ、記者会見は開けない。
石川敏男(いしかわ・としお)
昭和21年11月10日生まれ。東京都出身。『ザ・ワイド』(日本テレビ系)の芸能デスク兼芸能リポーターとして活躍、現在は読売テレビ『す・またん』に出演中。 松竹宣伝部、『女性セブン』(小学館)『週刊女性』(主婦と生活社)の芸能記者から芸能レポーターへと転身。