『やすらぎの郷』、八千草薫が向井理演じる若手俳優に恋する老女優を好演……「可愛い」と評判
ニッポンのお茶の間をわかし続ける“昼ドラ”――そのあらすじと視聴者からの反響を、サイゾーウーマンが週2回(月・木曜日)お届けします!
『やすらぎの郷』(テレビ朝日/月~金、昼12時30分) テレビ業界人専用の老人ホーム「やすらぎの郷 La Strada」を舞台に、家族、財産(遺産)、過去の栄光、恋、死への恐怖、芸術への心残り……、さまざまな思いを抱える老人たちと、彼らに翻弄される脚本家・菊村栄(石坂浩二)の姿を描く物語。
【サイ女の昼ドラ通信バックナンバー】
<57話~59話>『やすらぎの郷』、向井理演じる“シノ”のモデルは嵐・二宮!? 「狂ったほど豪華な構図」と視聴者歓喜
<55話~56話>『やすらぎの郷』、野際陽子の訃報と元女優の死——明暗別れた最期に視聴者から驚きの声
<52話~54話>『やすらぎの郷』、藤竜也の名言に女優陣の名演技――視聴者から「神回」と絶賛の声
■6月23日(金)/60話〜6月26日(月)/61話
60話では、戦前から活躍する大女優である姫こと九条摂子(八千草薫)から、若手俳優のシノこと四宮道弘(向井理)への想いを午前3時から朝10時まで聞かされ、疲労困憊の栄の姿が。翌日ボーッとしながら1日を過ごそうとしていた栄だが、マロこと真野六郎(ミッキー・カーチス)に誘われ、施設の若い女性従業員らが水着姿になって海辺で遊んでいる様子を双眼鏡で覗いたり、それがばれて、からかわれたりしながらも楽しく過ごすのだった。その日の夜、舞い上がり方が尋常ではない姫は、またもや午前3時に栄のもとを訪問。さすがに「勘弁してください」とお願いする栄だが、姫はお構いなしにヴィラに上がり込み、シノと話すときの“想定問答集”を作ったからその練習に付き合ってくれ、と栄に頼み込むのだった。
「やすらぎの郷」の何でもない日常の様子が描かれた同話には、視聴者から「若い女性従業員におじいちゃん扱いされる栄さん最高! しかもそれにムッとした顔をするのがさらにいいね」「若い女の子のヌードは良くないと止める栄と大納言に、推してくマロ。おじいちゃんたちの複雑な心境に思わず笑っちゃう」「姫が愛らしくてほのぼのする」「姫がめちゃくちゃウザいぞ。可愛いがウザい!」との声が。最近のエピソードでは詐欺事件、そして“死”についてとシリアスな場面が多かったが、思わず笑ってしまうようなシーンの連続に「ここ最近で一番のコメディ回! 気がふっと抜けていいな」と視聴者から大好評。
61話で、姫は用意した想定質問に添って、栄にシノを演じさせる。京都の旅館で生まれ育ったという姫の出自にまつわる話は栄の興味を大いにそそるが、シノの立場で質問している以上、姫は栄に自由な会話を許さない。しかし、そういう姫が自ら脱線し、シノは千坂監督の生まれ変わりではないかと語る。初めてテレビでシノを見た時、アップになった指の爪が千坂監督とそっくりだったと言って、秘密のお守りを取り出す。それは、出征前夜に切った千坂監督の爪だという。それを聞いた栄が、硫黄島に慰問に行って、特攻隊と最後の晩餐をしたのは本当かと姫に問うと、あれはだまされて行ったのであり、あんなつらい夜はなかったと告白する。さらに栄は、その話をシノが聞きたいのだったら会うことをやめるかと聞く。姫の心は、シノに会いたいという乙女心と思い出したくない過去との間で揺れていた。
考えさせるエピソードから軽快なコメディまで、幅の広い同作がこれからどのような展開を見せてくれるのか楽しみにしていよう。