2度離婚した夫は養育費を払わないが、月1回は面会している【別れた夫にわが子を会わせる?】
第2回 池脇あやのさん(仮名、40代)後編
池脇あやのさんは、23歳のとき、トラック運転手の同僚の男性と結婚。7年ほどで離婚後、居酒屋で知り合ったとび職の男性と再婚し、男の子を出産した。夫が長男を虐待したり、家の中で暴れたりする上、経済的にも困窮し、持病が悪化してしまった池脇さんは、自己破産して離婚した。
■離婚した夫との間に2人目の子を妊娠
離婚して夫との関係が終わり、池脇さんがまったく新しい人生を歩むのかというと、そうはならなかった。その後、思いもよらない因果な成り行きをみせることになる。
――離婚後は、どんな生活をしていましたか?
「離婚してすぐ、初期の子宮頸がんがわかってん。そのうちがんに変わる細胞があるってことで、レーザーで焼いたりして治療した。そのとき思ったのは、うちがおらんようになったら、この子どうするねんやろうってこと」
――息子さんとは、どんなことを話してたんですか? 父親であるBさんと面会はしていた?
「『父さんのところに行きたい』って言うねん。だから、月に1回ぐらいのペースで会わせてた。養育費はもらってへん。自己破産させられるぐらいやからな、Bはそれどころやないって感じやったやろ。誕生日とかクリスマスのときは何か贈ってもらってたけど、それだけやな。それでたまにBに会うと、ちょっと改心してる感じ。新しく相手見つけるにしても、うちの心の病気のこととか、息子のアトピーとか、最初から説明せなあかんやろ? でも、Bはその必要がない。だから楽やな、って思ったりするようになった」