舛添要一、小学館から著書出版でひらけた甘い可能性
――毒舌コラムニスト・今井舞が、話題のアノ人物やアノニュースをズバッとヒトコトで斬り捨てる!
◎サイゾーもあるぞ
舛添本出版。話題にならず。本当に驚くほど。「去年あれだけ日本中が騒いだんだから、オレがまた口を開けば金になる」と考えたのか。それとも「死んでもタダでは話さない」ってことなのか。後者だな、きっと。
もう今後、自分が浮かぶ目はないだろうし、最後にワンチャン、金もらっとこ。そんな舛添の最後っ屁に、なぜ付き合ったんだ小学館。この手の塩本は、大手からは出ないと相場が決まってるのに。太田出版からもう一回出し直すか。ポプラ社もありだな。あ、幻冬舎も。3チャンあっぞ。
◎その気持ちは否定しないけど
籠ちゃん加計ちゃんユニット大活動で、もみ消しに忙しいアベモミであるが。「『この人、天下りした上に出会い系バーにも行ってた、イヤらしい人でーす!』とチクる」という、きわめて原始的かつ生理的な手法で、見せしめの刑に処せられてしまった前川前文科省事務次官。「好きで私費で行ってましたが、何か?」って答えていたら、巨悪にひとり立ち向かうダークヒーロー的な立ち位置が確立できたような気もするのだが。「貧困調査」はなぁ。うーん。モブキャラ決定。
ヒーローの座は諦めモードなのかと思いきや、前川氏、右頬にあった大きなシミをレーザーで取ったようなのである。そこにでっかい絆創膏が貼ってあった。うーむ。なぜ今、シミ除去? なぜ騒ぎになる前に取らない? なぜ騒ぎになってから取る?
こういう見通しの甘さが、いろんなところにつけ込まれる原因になってる気がするのだが。巨悪を暴きたい。出会い系バーに行ってた事実を挽回したい。シミのないキレイな肌で人前に出たい。志はわかるけども。
文書の内容と平行して、どこのクリニックで処置したのかも教えてほしい。あ、保険が使えるのかどうかも。
◎事実が明らかになりますよう
元TBS記者・山口敬之氏VSジャーナリスト・詩織さん。うーむ。なかなかの難件の匂い。ここはTBSドラマのモデルになったとのウワサもある山口さんにあやかって、放映中のドラマ『小さな巨人』(TBS系)の最終章で、ことの真相を描いてみるというのはどうだろう。山口氏役には古舘寛治、詩織さん役は杏で。
すみません、この配役が書きたかっただけです。
今井舞(いまい・まい)
週刊誌などを中心に活躍するライター。皮肉たっぷりの芸能人・テレビ批評が人気を集めている。著書に『女性タレント・ミシュラン』(情報センター出版局)、近著に『気になる「あそこ」見聞録』(新潮社)がある。